これが本命モデル!? 新型マツダ3の新エンジン仕様は”感動レベル”の走りの良さ
スカイアクティブXはMT向き!? その理由とは
その後6速MTのクルマに乗り換えてみると、6速AT車で感じた低回転でのトルクの細さは、こちらの方が感じづらく好印象でした。
なぜならば、MTとの組み合わせによって自分自身でギヤを選べて、なおかつシフトした際に比較的しっかりと踏み込むため、トルクの細さを感じる回転域をさほど使わないか、たとえ使ったとしても時間的にも短いので気にならなくなるのです。
またMT特有のエンジンを操る楽しさが加わるために、そうしたネガティブな部分が気にならなくなる傾向にもなります。それだけに、走りの楽しさや気持ちよさという意味では、このスカイアクティブXはMTで乗るのがオススメです。
もちろんATでも悪くはありませんし、エンジン自体のこれまでにない不思議な感覚は味わえますが、この感覚をより強く味わって気持ちよさを享受するという意味ではMTが正解です。ただし、ついつい高回転を使いがちになってしまうのですが。
すでにマツダ3は、ほかのグレードでも同クラスのライバルと比べたときに、乗り心地の良さや静粛性の高さ、滑らかな乗り味による走りの質感の高さ、さらに内外装における優れたデザインなどの各要素で、国産車のトヨタ「カローラスポーツ」やスバル「インプレッサ」、ホンダ「シビック」をはるかに凌ぐ、極めて商品性の高いプロダクトになっています。
輸入車の同クラスに君臨する王者・フォルクスワーゲン「ゴルフ」と比べても、モデル末期ということもあって明らかにマツダ3の方が上をいっていますし、同クラスの最新モデルであるメルセデス・ベンツ「Aクラス」に対しても、同等以上と評価できる部分はしっかり持っています。
そうしたクルマだけに、極めて個性的な世界初のスカイアクティブXエンジンの搭載は、マツダ3の世界観をさらに独自のものとして高めたといえるでしょう。
これまでマツダ3のエンジンラインナップが決め手に欠けていたのは事実で、そこに強烈なインパクトのものが加わりました。いうならば、マツダ3の世界観はこのスカイアクティブXの搭載によって完成を見たといえます。
とはいえ、まだ日本仕様を試したわけではなく、それを試乗して初めて真の評価を下すことができるといえるでしょう。その意味でも、2019年10月に予定されている日本上陸が楽しみでなりません。
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