トヨタの「高級ミニバン」何が違う? 「王道のアルファード」か「走りのヴェルファイア」か! 「人と被らない」のも魅力のひとつ!? オーナーが語る“あえての選択”の理由とは
トヨタの高級ミニバンとして絶大な人気を誇る「アルファード/ヴェルファイア」。市場では「アルファード」人気が高いようですが、一体どのような違いがあるのでしょうか。
トヨタの「高級ミニバン」何が違う?
トヨタの高級ミニバンとして、圧倒的な人気を誇っているのが「アルファード/ヴェルファイア」です。
両車はもともと販売チャネルの違いから別々の車名を授かった兄弟車です。現在の市場では「アルファード」の支持が高く、販売台数では「ヴェルファイア」を上回る状況が続いています。
1990年代、ミニバン市場は商用車の系譜から派生した「タウンエースノア(後のノア)」など、中型サイズのファミリー向けモデルが主流でした。そこへ、従来の商用車ベースとは一線を画す「ラグジュアリーな高級ミニバン」として、2002年に誕生したのがアルファードです。
2008年のフルモデルチェンジでは、兄弟車のヴェルファイアが登場しました。当時は販売店ごとに取り扱い車種を分ける戦略が取られており、トヨペット店では「アルファード」、ネッツ店では「ヴェルファイア」と、それぞれのブランドで展開されていました。

そして2015年、それまでのファミリーユースを超えた「大型高級サルーン」というコンセプトを打ち出し、3代目へと進化。アルファードが特徴的な縦型グリルを採用したのもこの代からです。
一方でヴェルファイア(2代目)は、上下2段・計4つのヘッドライトを継続して独自の存在感を前面に打ち出すなど、両者のデザインの違いは明確なものでした。
その後、販売チャネルの見直しにより、どの店舗でも両車の購入が可能になったことで、兄弟車としての立ち位置にも変化が訪れます。トヨタはそれぞれの個性をより明確にするべく、2017年のマイナーチェンジでデザインや装備を刷新。結果として、高級感と迫力を増したアルファードの人気がさらに高まっていくことになりました。
そして2023年6月、フルモデルチェンジを受け、アルファードは4代目、ヴェルファイアは3代目が登場しました。
現行モデルで両車が大きく違うのは、フロントマスクのデザインです。アルファードは立体的な大型グリルで王道の高級感を演出し、ヴェルファイアは水平基調のグリルでワイド感を強調。大きく張り出したエアインテークとブラックパーツの多用も特徴で、スポーティな印象を持たせています。
もうひとつ異なるのが、用意されるパワーユニットです。2.5リッターベースのハイブリッドおよびプラグインハイブリッドをラインナップしている点は共通ですが、ガソリンエンジンの設定が異なります。アルファードは2.5リッター自然吸気エンジン、ヴェルファイアは高出力な2.4リッターターボエンジンを搭載しています。
ヴェルファイアのターボエンジンは、先代モデルに存在した3.5リッター V型6気筒エンジンに匹敵する力強い走りを実現。専用チューニングのサスペンションを採用するなど、より「ドライバーズカー」としてのキャラクターが与えられました。
現在、両車ともにグレード展開は厳選されており、アルファードは幅広いニーズに応える構成、ヴェルファイアは上位グレードを中心としたプレミアムな構成となっています。
Sさん(60代男性)は、アルファードではなく、あえてヴェルファイアをチョイス。グレードは、2.5リッターハイブリッドの「Z Premier(E-Four)」です。自分で運転する機会が多いからこその選択でした。
「自分でステアリングを握ることが多いので、乗り比べて足回りのしっかりしたヴェルファイアを選びました。
高級ミニバンらしく装備も充実していますし、コシのある足回りで、普段使いはもちろん釣りで遠出する際にも最高です。
街中でアルファードを見かける機会が多いからこそ、自分らしいヴェルファイアを選んで正解だったと思っています」
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兄弟車の場合、違いは外観のデザイン程度であることも多いですが、アルファードとヴェルファイアでは、走行性能や細かなセッティングまでこだわって作り分けられています。
それぞれに独自の魅力があるからこそ、改めて乗り比べをしてみるのも面白いかもしれません。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。
























































