トラックの金属板キラキラ泥除け「光の反射が眩しい」は狙い!? 自動運転の妨げにも?

前を走るトラックの最後部に付けられた薄い金属板にヘッドライトが反射して「眩しい!」と感じた経験はありませんか? 陽の光の反射で眩しいこともあります。また、金属製の泥除けに反射した太陽光をACCカメラが誤認識の可能性も。このキラキラ泥除けは保安基準上、問題はないのでしょうか。

金属製の泥除けに反射した太陽光をACCカメラが誤認識

 夜間、前を走るトラックの最後部に付けられた薄い金属板にヘッドライトが反射して「眩しい!」と感じた経験はありませんか? 日中でも陽の光が反射で眩しく感じることもあります。

 つい先日、編集者の方が渋滞のなか自動追従機能を作動させたクルマを運転中、金属板のキラキラ泥除けの光をACCカメラが誤認識し、あわや追突!? という経験をしたといいます。トラックの反射光が眩しいキラキラ泥除けは、保安基準上問題はないのでしょうか。

大型トラックに多いドレスアップ車両(画像はイメージ)

 編集者の方は、高速道路を走行中、大渋滞に巻き込まれたため、現行プリウスの全車速ACC(Adaptive Cruise Control/アダプティブ・クルーズ・コントロール)をONにして3車線ある真ん中の車線を走っていたといいます。

 かなりの渋滞だったこともあり前のクルマを検知して完全停止。その時左斜め前に金属製の泥除けを付けたトラックが停まっていたそうです。そこに朝日が反射しており、斜め後ろにいてもかなり眩しいと感じていました。と、その瞬間、前のクルマは全く動いていないにもかかわらず、編集者のプリウスが動き出したそうです。危うく前のクルマに追突しそうになりましたが、ブレーキを踏んで何とか停止。衝突を回避しました。

 この現象は、斜め前に停まっていたトラックの金属製泥除けに反射した太陽光をプリウスのACCカメラが誤認識し、前走車が見えなくなって存在しないと判断、発進したものと思われます。これはかなり危険な状態です。反射光を受けて安全装置が機能せず、前走車が停まっているのに自車が動き出してしまったのです。こういうことが実際にあるのか自動車メーカーに確認したところ、「トラックの反射板の光をカメラが誤認識して発進」という前例がすでに何件かあったとのことです。

 ネット上でも「前走車にキラキラ泥除けのトラックがいると、目が眩んで迷惑」「高速道であの目つぶし反射板はヒドイ」など、多くの人が迷惑と思っているようです。この迷惑な「泥除け」は、何を目的に装着されているのでしょうか。

 キラキラ泥除けは、泥除け全体が金属板になっているもの、泥除けはゴム製だけどその下に取り付けられているものなど、いくつかパターンがあります。泥除け全体が金属板になっているものは面積が大きいため、眩しさは相当なものです。

 また、ゴム下についている場合も日光やヘッドライトが反射すると鋭い反射光が視界に飛び込んできます。しかも走行中、この金属プレートはユラユラ揺れていますので、一定して光が反射する場合より、くせ者です。

 保安基準適合の反射板であればもちろん、黄色や赤といった色付きで反射しても眩しさはほぼ皆無。取り付けも泥除けの様に動く場所ではなく、後部ドアやバンパーなどにマグネットなどでしっかりと定着して取り付けられています。

 この迷惑な反射板、保安基準的な観点からいうと、どういう扱いになるのでしょうか。国土交通省自動車局の担当部署に聞いてみました。

正しい後部反射器を付けたトラックを画像でチェック

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