RVの三菱が復活か?? SUVを次々投入する理由とは
「デリカ D:5」のフェイスデザインが大きく変わったことでも話題となった三菱。しかし、現在自社開発しているモデルのほとんどがSUVとなっているのです。なぜ、三菱は「SUVメーカー」といえる存在になってしまったのでしょうか。
SUVメーカー? 三菱の“今”とは
最近、勢いを見せている自動車メーカーのひとつに三菱があります。2018年3月には自社として約4年振りの新型SUVモデル「エクリプス クロス」を投入。さらに、同年11月にはミニバンの「デリカ D:5」をビッグマイナーチェンジするなど、話題となっています。
しかし、三菱のラインナップを見てみるとセダンやステーションワゴンは無く、自社開発のほとんどがSUVです。いかに「SUV人気」が続いているとはいえ、なぜ、三菱はそれほどまでにSUVに力を入れるのでしょうか。
三菱のSUVは、「パジェロ」、「アウトランダー/アウトランダーPHEV」、「RVR」「エクリプス クロス」。対して、ミニバンはSUVとミニバンの性能を兼ね備えた「デリカ D:5」と日産「NV200バネット」のOEM車「デリカ D:3」の2モデルです。
コンパクトカージャンルにおいては、2018年で誕生40周年を迎えた「ミラージュ」と世界初の量産電気自動車「i-MiEV」、そしてスズキ「ソリオ」のOEM車「デリカ D:2」の3モデル。軽自動車では、日産・三菱の共同開発車「eKシリーズ」とスズキ「エブリイワゴン」のOEM車「タウンボックス」の2モデルとなります。
こうして見ると、三菱独自で開発を行っているモデルのほとんどがSUVなのです。これには、「SUV」「ミニバン」「コンパクトカー」という近年の人気ジャンルが背景に存在します。
実際に、SUVモデルが主力となりつつラインナップについて、三菱の広報部は次のように話します。
「国内セダン販売・生産の中止は、当社として得意としているSUV系車種や電動車両にリソースを優先的に注力し、三菱らしい魅力ある商品を継続的に投入していくためです。ただ、セダンについては必要に応じてさまざまなケースを検討して行くといった流れになります」