走行中の「トンネル」には危険がたくさん! 油断すると大惨事となる注意ポイントとは
山間にある「トンネル」には、危険がたくさん潜んでいました。安全運転のためにも気をつけたいポイントを抑えておきましょう。
「トンネル」は入る前・内部・出た後が危険です
山間の道を走行していると頻繁に出くわすのが「トンネル」です。日中でも暗く視界が不良な場所でもあります。
とくに高速道路など速度域の高いトンネルでは、大惨事に繋がる危険がたくさんあり、そのようなポイントを意識することで、安全な運転が可能です。
トンネルは、昼間や夜間に関わらず入る前と出た直後では視界が悪くなり、それらはさまざまな現象によって引き起こされます。
高速道路のトンネル内では、入る前よりも速度が落ちることがあります。これは、トンネル内の壁が圧迫感により、道幅を狭く感じることで無意識に減速するのです。
とくに昼間は、明るい場所から暗いトンネルに入るためにより狭く感じ、アクセルを弱めるために減速量が多くなります。
また、運転者は前車に追従し、一定の速度で走行すると、前車と自車がほぼ止まっている感覚になることもあり、前車を無意識に追従していると予想以上に速度が上がっている可能性もあるのです。
前車と車間距離が近い状態でトンネルに進入すると衝突する危険性が高くなるため、トンネル前では必要以上に車間を空けておくことが重要となります。
さらに、光の問題も危険なポイント、天気の良い日などに暗いトンネルから出ると一瞬真っ白になります。運転者としては、視界不良となりヒヤッと感じたこともあるかも知れません。
なぜ、このような現象が起こるのかについて、自動車教習所のスタッフは「トンネルなどの暗い場所から明るい場所へ出たときに視界が白くなることや明るい場所から暗い場所に入ったときに視界が黒くなる現象には理由があります。
これは、明るさの変化に人間の目が追いつかないことが原因です。人間の目が明るさの変化に慣れるまでには、約3秒掛かるといわれ時速100kmで走行した場合には約80m進むのです。
そのため、前方確認が遅れると、衝突事故などの大惨事となる可能性もあり、急激な光の変化には、『前車との距離を十分に取る』というのが対処法です」と説明しています。