走行中の「トンネル」には危険がたくさん! 油断すると大惨事となる注意ポイントとは
冬ならではの危険も存在する「トンネル」
これまで紹介した現象は、季節関係なく起こりうるものです。しかし、冬の時期や寒冷地などではさらに危険が増えます。
トンネル内に進入した直後の場合、雪が降っている状況では外からの吹込みで雪が固まって留まっていることがあります。それによって、内壁部分のスペースが狭くなるほか、凍結して滑りやすくなり危険です。
また、トンネルを出た直後では、トンネル内の雪が無い路面から雪面への変化や吹雪による視界不良なども気をつけておきたいポイントとなります。
もちろん、時間帯によっても状況は変化し、とくに冬の時期には昼間と夜間の気温差が激しく、気温が氷点下となる時間は一番気をつけておきたいです。
冬の高速道路について、NEXCO中日本は「冬の道路状況は、走行する時間帯や場所などさまざまな要素によって変化します。高速道路上でとくにタイヤが滑りやすい要注意ポイントとなる、橋の上やトンネルの出入り口などは、他の場所よりも気温が低くなり、路面が滑りやすい危険な場所です。
また、NEXCO中日本では、冬の高速道路を安全に走行できるように、さまざまな対策を行っています。たとえば、滑りやすい箇所への警戒標識や雪で視界が遮られたときに光で視線を誘導する自発光スノーポール、寒冷地域におけるロードヒーティングなどがあります」と説明しています。
今回、紹介した「トンネル」に関する現象が起こりやすい条件下では、他車の運転者も同じような感覚になります。自分の周りを走行するクルマの動きにも常に注意を払うことは、簡単にできる対策です。
【了】
1 2