本格稼働前に潜入! 豊田市に完成した「テクニカルセンター」を初公開!”ダブル連結トラック”も走れるテストコース完備の極東開発グループ新施設
「日本を支える“はたらく車”を創り出す心臓部」として、極東開発工業と日本トレクスが技術力を結集した、新たな研究開発拠点「テクニカルセンター」を愛知県豊田市に開設しました。
「はたらく車」を取り巻く社会課題に対応!
極東開発工業とグループ会社の日本トレクスは2026年8月、愛知県豊田市に「極東開発グループ テクニカルセンター」を竣工し、本格稼働を開始しました。
107億円を投じて設立されたという同センターは、ダンプトラックやタンクローリー、ごみ収集車など、社会インフラを支える「特装車」の研究開発を担う新たな拠点です。自動車関連メーカーやサプライヤーが集積している「豊田」に研究開発拠点を構えることで、グループとしての技術力や開発力をさらに高める狙いがあります。
本拠点は品質保証部門とグループごとの専門技術者が連携し開発部30名体制からスタートし、現状のフロア設備では最大70名、また将来的な開発要素に合わせてより拡大できるキャパシティをもちあわせているとのことです。

今回開催された竣工記念記者発表会では、同センターの開設背景や今後の展望が紹介されたほか、施設内部の特別公開やテストコースの見学、大型車両によるデモ走行などが実施されました。
現在、物流・建設業界では、ドライバー不足をはじめ、輸送コストの上昇、カーボンニュートラルへの対応、さらに自然災害の多発・激甚化など、さまざまな社会課題への対応が求められています。
特装車は、物流や建設現場だけでなく、廃棄物処理や災害復旧など、私たちの日常生活を支えるさまざまな場所で活躍する存在となっています。こうした背景を受け、極東開発グループではテクニカルセンターを単なる自社の研究開発施設ではなく、「社会課題の解決拠点」として位置付けています。

今回の施設で特に注目されるのが、ミリ単位の平坦度で施工された全長600m、全幅50m、特殊試験路も合わせ持った広大なテストコースです。
トレーラーの認証取得にも活用できる設備とされており、特装車や産業用車両の開発・検証において、高精度な平坦かつ幅広なテストコースは、非常に貴重な存在とのことで、今後の開発効率化も含めて重要な役割を担います。
また、テストコースでは、物流業界の課題解決に向けて注目される「ダブル連結トラック」で、特殊試験路を含むテストコースを走行する迫力ある様子を、実際に間近で見ることができました。
もうひとつの注目設備が、日本では初めて導入されるという「大型ロードシミュレータ」です。大型車両を実際の走行環境に近い状態で試験することで、車両に加わるさまざまな負荷を検証できる設備で、特装車の耐久性や信頼性を高めるうえで重要な役割を果たします。(2027年4月より稼働予定)
本施設にはこのほか「大型振動試験機」など、最先端の試験設備も導入。普段はなかなか見ることのできない「はたらく車」の開発現場を、特装車が製品として完成するまでの技術の一端を見学することができました。

竣工記念記者発表会には、愛知県やトラックメーカー、自動車関連団体などからも関係者が多く出席しました。登壇者として、極東開発工業の代表取締役社長・社長執行役員の布原達也氏、愛知県経済産業局局長の川出仁史氏、UDトラックス代表取締役社長の伊藤公一氏、日本自動車車体工業会会長の冨山隆氏をはじめ、いすゞ自動車、日野自動車、三菱ふそうトラック・バス、トヨタ自動車、ダイハツ工業など、国内を代表する自動車/商用車メーカーや関連団体の関係者も多く集まり、自動車産業における本拠点への期待の大きさがうかがえました。
極東開発グループがテクニカルセンターを開設した背景には、特装車そのものの性能向上だけでなく、物流や建設、環境、災害対応といった社会全体の課題に対して、技術で応えていこうという狙いがあります。
ドライバー不足への対応や輸送効率の向上、環境負荷の低減、そして災害時の復旧を支える車両など、「はたらく車」に求められる役割は今後さらに広がっていくと考えられます。
その開発を支える中枢となる場所として、豊田市に誕生した極東開発グループ テクニカルセンター。テストコースや大型ロードシミュレーターなどを活用し、次世代の特装車・産業用車両を生み出す“技術の心臓部”として、今後どのような「はたらく車」を世に送り出していくのか、注目が集まります。
Writer: くるまのニュース編集部
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