三菱の「“ちいさな”2ドアスポーツカー」! ほぼ「軽サイズ」ボディ&高性能4WD採用! ワイド&ローな迫力スタイルもイイ「アイ・ミーブ スポーツ」とは
三菱がかつて提案した、次世代の電動スポーツカー「i-MiEV SPORT(アイ・ミーブ スポーツ)」。発表から15年以上が経過した現在でも、その斬新なコンセプトは色褪せません。はたして、このクルマはどのような特徴を備えていたのでしょうか。
三菱の軽スポーツ!
三菱がかつて提案した「i-MiEV SPORT(アイ・ミーブ スポーツ)」は、電気自動車(BEV)の持つ高い環境性能と、走る歓びを高い次元で融合させたコンセプトカーです。
このモデルは、2007年10月に開催された第40回東京モーターショーで公開されました。当時、三菱が実用化を進めていた軽電気自動車「i-MiEV」をベースに、よりスポーティでエキサイティングな走りを追求したスタディモデルとして大きな注目を集めました。
開発の背景には、BEVが単なる「環境に優しい移動手段」に留まらず、モーター特有の力強いトルクや優れた制御性を活かした「操る楽しさ」を提供できることを証明する狙いがありました。
デザインは、ベースとなった「i(アイ)」のワンモーションフォルムをさらに進化させたものです。
流れるような流線形のボディラインは、優れた空力性能を予感させるだけでなく、未来的なスピード感を演出。低く構えたスタンスと、ボディの四隅に配置された大径ホイールが、スポーツカーらしいダイナミックなプロポーションを形作っています。
ボディサイズは全長3450mm×全幅1600mm×全高1400mm、ホイールベースは2550mmと車幅は大幅に超えているもののほぼ軽サイズ。「i」と同様のロングホイールベースとキャビンフォワードのパッケージングを受け継いでいました。
インテリアは「ミニマル」かつ未来的なデザインをテーマに構成されていました。 メーターやディスプレイ類はデジタル化され、先進性を強調したインパネデザインとなっていました。室内には省電力なLED照明が用いられ、クリーンで未来的な雰囲気が演出されていました。
四輪駆動制御には、「E-4WD」や「E-AYC(Electric Active Yaw Control)」などの電動用制御技術が採用されていました。
フロント左右のインホイールモーターとリアモーターを合わせた3モーター4WDシステムが採用され、各モーターの出力とトルクを独立制御することで、コンパクトなボディに見合わぬ力強い走りを目指していました。
さらに、ルーフには太陽光発電パネルを、フロントグリル内には走行風を利用する発電用ファンを備え、走行時や駐車時にも補助電力を得る工夫が盛り込まれていました。また、自然エネルギーを積極的に活用する、未来のスポーツカーらしい提案も盛り込まれていました。

i-MiEV SPORTは、市販化には至りませんでしたが、2009年にはオープンルーフを備えた派生コンセプト「i-MiEV SPORT AIR」がジュネーブショーで公開されています。
そして、ここで試みられた高精度なモーター制御技術や電動4WDの考え方は、その後のS-AWC技術の進化や、電動4WDを採用する三菱車の開発に通じる要素のひとつとなりました。
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i-MiEV SPORTは、三菱が「電動化時代でも走りの三菱は健在である」ことを世に示した重要なマイルストーンでした。
単なる夢物語ではなく、現在の三菱が推進する電動化と4WD技術の融合という方向性にも通じる要素を備えた、先駆的な一台といえるでしょう。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。


















































