トヨタ「“新型”3列シートSUV」に熱視線! 全長4.9m「レクサスRXサイズ」に“RAV4っぽい顔”採用! 2.5リッター4WD搭載のアメリカ産「ハイランダー」導入1ヶ月で販売店でも話題に
トヨタは2026年8月、米国製造のSUV「ハイランダー」を全国で発売しました。それから1ヶ月以上が経過した現在、販売店に最新情報を聞いてみました。
ついに全国販売がはじまった「ハイランダー」。納期は2027年3月以降か
2026年7月1日、トヨタは米国工場で生産されたトヨタ「ハイランダー」を全国のトヨタ車両販売店にて8月1日から発売すると発表しました。
その後、ユーザーからの反響について、首都圏のトヨタディーラーに問い合わせてみました。
米国工場生まれの3列シートSUV、トヨタ「ハイランダー」が、2026年4月2日から「トヨタモビリティ東京」で先行販売をはじめました。日本への導入を後押ししたのは、同年2月16日に施行された「米国製乗用車の認定制度」です。
日米交渉の結果生まれた制度によって、並行輸入車ではなく、日本のトヨタ系ディーラーで正規輸入車として注文できるようになりました。
国土交通省が新設したこの制度は、米国で生産され、さらに安全基準もクリアしたクルマであれば、日本での追加試験なしに販売できる仕組みです。
さかのぼること2025年12月、トヨタはフルサイズピックアップトラック「タンドラ」とハイランダーに加え、セダンの「カムリ」も導入を目指すと発表していました。
発売にあたって先陣を切ったのはタンドラとハイランダーの2車種です。この2台が制度の認定を取得し、いよいよ国内販売がスタートしました。

ハイランダーは2000年にデビューし、日本でも「クルーガー」のモデル名で、2000年11月から2007年3月まで販売されていたSUVです。
今回、日本市場で販売されるハイランダーは、2019年4月にニューヨーク国際オートショーでデビューした4代目にあたります。
日本に輸入されるものはニュージーランド向けの右ハンドル仕様で、米国生産の「Limited ZR Hybrid」というグレードです。
ボディサイズは、全長4950mm×全幅1930mm×全高1730mm、ホイールベースは2850mmです。レクサス「RX」が全長4890mm×全幅1920mm×全高1700-1705mm、ホイールベースが2850mmであることから、ほぼ同じサイズ感であることがイメージできます。
フロントマスクは、大きく開いたグリルとシャープなLEDヘッドランプが目を引き、どこか先代の「RAV4」を思わせます。
乗車定員7人乗りであり、日本国内で販売されているSUVでは少数派の3列シートを備える点も魅力です。3列目のシートを折りたたむことで、荷室は約870リッターまで広がります。
さらに、パノラマムーンルーフ、JBLプレミアムサウンドシステム、カラーヘッドアップディスプレイなどの上級装備も標準装備します。
パワートレインは排気量2.5リッターのハイブリッドシステムを採用し、駆動方式には電気式4WD「E-Four」と組み合わされます。
安全装備では、「トヨタセーフティセンス」はもちろん、パーキングサポートブレーキやパノラミックビューモニターも装備します。
また、米国基準に適合したクルマとして認定を受けたことで、日本の保安基準もクリアしています。
さらに発炎筒の搭載や、技適マーク取得済みスマートキーへの変更、ランプスイッチの変更など日本向けに手直しされた部分もあります。
ただし、マルチインフォメーションディスプレイとナビデータは、ニュージーランド仕様のままです。そのため車載ナビやヘッドアップディスプレイとのナビ連携機能は使えません。表示言語はすべて英語で、ラジオの周波数帯も日本仕様とは異なります。
さらに、先進運転支援システム「トヨタセーフティセンス」のロードサインアシスト機能も、地図データや標識の形状が異なるため正常に動作しません。
ただし「Apple CarPlay/Android Auto」は日本語表記のままナビ機能も利用できるため、スマートフォンのナビを普段から活用しているユーザーにとってはそれほど大きな問題にはならないかもしれません。
車両本体価格は860万円(消費税込み)です。
ユーザーからの反響について、8月下旬、首都圏のトヨタディーラーにユーザーの反響を聞いてみました。
「クルマとしては魅力的だけど、どれくらいのサイズ感なのか気にされるお客様が結構いらっしゃいます。
全長はほぼ5mですし、全幅も1.9mを超えてきます。全高も1.8mに近いですし、駐車スペースにはゆとりをもっていただくことをおすすめしております。
現在、ご注文可能で、ご納期は2027年3月下旬以降を見込んでおります」
続けて、別のトヨタディーラーにも話を聞いてみました。
「物珍しさからハイランダーを…とお考えになるお客様がいらっしゃいます。
ご契約いただけることは大変ありがたいのですが、同じトヨタでも輸入車であることと、完全なる日本仕様ではないことをご存知でない方もいらっしゃいます。
トラブルを未然に防ぐため、ナビやラジオなどのオーディオ類がニュージーランド仕様のままとなっていることをお伝えするようにしています。
そういった多少の不便さをご納得していただいたうえでお乗りいただくとしたら、既存のトヨタ車にはない個性を持ったモデルとしてもおすすめです。
現在、ご納期は2027年3月下旬以降を見込んでおります」
完全「輸入車」となるハイランダーですが、もちろん、新車のトヨタ車としての安心感や品質保証、購入後の整備保証も付帯します。
日本に導入されるハイランダー特有の不便さを受け入れることができれば、3列シートでなおかつ、「他人と被らない」という、まさに「いいとこ取り」の1台なのです。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当。カーメディアの運営サポートや企画立案・ディレクションが得意分野。またオーナーインタビューをライフワークとし、人選から取材・撮影・原稿執筆・レタッチ・編集までを一手に担う。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911S(プラレール号)と2022年式フォルクスワーゲン パサートヴァリアント。






















