ヤマハ 前2輪スポーツバイク新型「NIKEN」に搭載された技術の数々 将来的には4輪へ投入もある?
二輪三輪、今後場合によっては四輪車へ技術投入か?
「NIKEN」の反響や今後のモビリティについてヤマハ発動機 日髙祥博 代表取締役社長との一問一答です。
――「NIKEN」の反響はいかがですか?
現在ものすごい数のご注文を頂いております。「NIKEN」のような新しいモデルを出すと最初に多くのユーザーさんが興味を持ってくださるのですが、我々の思っている年間計画台数(400台)よりももっと注文が入ったので、「これは!」と思い増産したのですが今では落ち着いてしまって(笑)。
ただし、「トリシティ」の時もそうでしたが、販売が一回落ち着いてから右肩上がりに伸びます。口コミも含め三輪の安定性の高さが広まっているのかなと思います。
――LMWで「NIKEN」が新たなステージになるとお聞きしましたが、具体的にはどのようなイメージでしょうか?
ものすごくシンプルに言って「トリシティ」とは排気量も全然違うので、ロングツーリングに行ったりだとか、「NIKEN」の醍醐味であるワインディングであったりとか、場合によっては多少オフロードに入っても三輪ですと全然違います。
今まであった「トリシティ」はコミューターで、日々の生活にお使いいただくなかで、より安全でしかも転倒のリスクを減らすことを目的としています。今回の「NIKEN」ではすでにオートバイに乗っていて特性やリスクを分かっている方がより楽しめるモデルにしたかったのです。
――従来からある二輪車との兼ね合いはどのように考えていますか?
使って下さるユーザーさんの選択肢が増えるというのが私たちにとっても大事で、いろんな価値、いろんな楽しみをより広げて行き、お客様の幅を広げるということにつながると思います。
これが「ひろがるモビリティの世界」です。いろんな層のお客様にいろんなカタチの価値を提案していくということが重要で、二輪と三輪で安全性がどうだとか、住み分けがどうかなどということは私たちは考えておりません。
逆にこれからお客様が使うなかで様々なフィードバックを頂けると思うんですよね。だからこそ二輪、三輪、場合によってはそれ以外、例えば四輪などに技術革新をしていければなと思っています。
【了】