「ママチャリが高速走ってる!?」 阪神高速に“飲酒チャリ”が誤進入! 逮捕の男は「どこを走っているのか分からなかった」と話す

阪神高速道路内を自転車で飲酒運転したとして、大阪府羽曳野市に住む45歳の男が逮捕されました。このような高速道路への「誤進入」はたびたび発生していますが、これは非常に危険な行為であり、注意が必要です。

要注意! 自転車の交通違反で運転免許停止処分になる可能性も

 大阪府警は2026年4月26日、阪神高速道路を自転車で飲酒運転したとして、大阪府羽曳野市に住む45歳の会社員の男を道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕しました。

 この事案は4月26日の深夜、男が大阪府高石市内の阪神高速道路4号湾岸線において、酒気を帯びた状態で自転車を運転したものです。

 警察によると4月26日の午前1時頃、阪神高速道路湾岸線をクルマで通行していたドライバーから「泉佐野方向にママチャリが走っている」という110番通報が寄せられました。

 その後、高速道路の関係者が自転車を安全な場所へと誘導し、駆けつけた警察官が男の呼気検査をおこなったところ基準値以上のアルコールが検出されたため、逮捕に至りました。

 なお男は堺市内の店舗で飲酒した後、誤って高石インターチェンジから阪神高速道路に進入したとみられ、そこから南方へ約1.5kmも進んでいたということです。男の誤進入による事故やケガ人などは出ませんでした。

 男は警察の調べに対し、「酔っ払って、どこを走っているのか分からなかった」などと話しています。

 このニュースに対してインターネット上では、「チャリで高速道路を飲酒運転の状態で走って、よく生きて捕まったもんや」「トラックにひかれて落命していたかも知れん」など驚きの声が寄せられました。

 また「普通のママチャリは後ろには反射鏡だけで尾灯などのライトはないから、(クルマが)前照灯をつけていても後ろからは見にくい。こんな自転車をひいたら最悪だ。高額な罰金刑と、クルマの免許を持っていたら取消しのうえ再取得不可にしてほしい」「事故を起こさずに良かったが危険極まりない。もっと厳罰化すべきです」など、飲酒運転に対する罰則や行政処分の強化を求める意見も上がっています。

高速道路の“誤進入”はたびたび発生している(画像はイメージ、Himakina/PIXTA)
高速道路の“誤進入”はたびたび発生している(画像はイメージ、Himakina/PIXTA)

 現在、自転車で酒気帯び運転をして警察に検挙された場合、違反者には「3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金」が科されます。

 また運転免許保有者が自転車の飲酒運転をすると、6か月を超えない範囲内で運転免許の停止処分を受けるおそれもあります。これは自転車で危険な運転をおこなうと、交通モラルや運転適性が低く、自動車の運転においても「不適格」とみなされるためです。

 飲酒運転のような悪質・危険な違反のほか、自転車でひき逃げ事件のような重大な交通事故を起こした場合についても、運転免許の停止処分がおこなわれる可能性があります。

 さらに3年以内に2回以上、自転車の飲酒運転で検挙されたときは「自転車運転者講習」を受けなければなりません。

 この講習は一定の危険な違反を繰り返した自転車運転者に受講義務が課されるもので、受講命令を無視し続けると書類送検され、5万円以下の罰金に処されるケースもあります。自転車を運転する際には「少しくらい違反をしても大丈夫」などと、甘く考えないことが大切です。

 そのほか今回の高速道路への進入に対しては、「高速道路の入口って結構な坂道になっているから普通は気づくと思うけど…」「酔っ払っていて気づかなかったのか?」などの声も聞かれました。

 実は驚くべきことに、高速道路に自転車や歩行者、原付バイクなどが誤って進入する事案はたびたび発生しており、国土交通省の統計によると、2024年中は3852件の誤進入がありました。

 そのうち「原付」による誤進入が2168件と最も多く、次いで「徒歩」が1186件、「自転車」が493件などという結果でした。

 また誤進入をした理由で最も多かったのは「道間違い・誤進入」の1677件で、スマートフォンのナビアプリに従って高速道路へ入ってしまうケースもみられました。

 そして、割合としてはそこまで多くないものの、「酒酔い」による誤進入も95件発生しています。高速道路の出入口には誤進入を防ぐために立入禁止看板や警告灯などが設置されていますが、飲酒によって注意力や判断力が低下したことで、それらに気づかず進入してしまったと考えられます。

※ ※ ※

 2026年4月からは、自転車の交通違反にもクルマやバイクと同様に「青切符」制度が適用されており、携帯電話を使用しながらの運転や、傘を差しながら一時不停止といった交通の危険を生じさせる行為などは取り締まりの対象となります。

 たとえ自転車であっても、状況によっては歩行者をはねて死亡・負傷させる危険性があることを十分に理解したうえで、安全運転を心がけましょう。

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Writer: 元警察官はる

2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。

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