マツダ「“いちばん安い”ロードスター」が魅力的! シンプル&軽量ボディで走りがサイコーに楽しい! 最上級より「78万円」手頃なエントリーグレード「S」どんなモデル?

登場から10年を迎えてもなお、高い人気を誇るマツダ「ロードスター」。最上級グレードより78万円安いエントリーグレードでも十分に満足できるのか、その魅力を検証します。

いちばん安い「ロードスター」ってどんなもの?

 日本を代表する名車は数多くありますが、手が届きやすい価格帯のスポーツカーとして根強い人気を誇るのがマツダ「ロードスター」です。現行モデルである4代目(ND系)は2015年に登場し、発売から10年目を迎えました。

 日本仕様では、エンジンの排気量を初代に近い1.5L(SKYACTIV-G)に設定しています(なお、リトラクタブルハードトップを採用した「RF」は2リッターを搭載)。マツダ独自の「魂動(こどう)デザイン」を採用した2シーターオープン・スタイルは、発売から時間が経過した現在も一定の評価を得ているスタイリングです。

 そんなND型ロードスターですが、現在のグレード展開では、エントリーグレードの「S」(289万8500円)と最上級グレードの「RS」(367万9500円)の価格差は約78万円です。

 装備内容の違いが価格に反映されているわけですが、購入する際のコストを抑えたいと考えるユーザーも少なくありません。エントリーグレードで不足を感じることはないのでしょうか。

 SとRSでは、サイズや動力性能など基本的な部分に差はありません。

全長3915mm×全幅1735mm×全高1235mmとボディサイズも同じですが、その一方で車重はSが1010kg(6速MT)、RSが1040kgと多少の違いがあります。

 パワートレインは136PSを発揮する1.5リッターエンジンをフロントに搭載しリアが駆動するFR方式。燃費は16.8km/L(6速MT、WLTCモード)です。

いちばん安い「ロードスター」ってどんなもの?
いちばん安い「ロードスター」ってどんなもの?

 安全装備については、両グレードとも「スマート・ブレーキ・サポート(衝突被害軽減ブレーキ)」などの基本的な機能は共通して備えています。ただし、エントリーグレードのSは6速MT専用モデルのため、AT誤発進抑制装置やACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)といったAT車向けの機能は装備されません。

 リアのスタビライザーや、新開発の「アシンメトリックLSD」などは、エントリーグレードのSには装備されていません。一方で、車体の浮き上がりを抑制しコーナリングを安定させる「KPC(キネマティック・ポスチャー・コントロール)」は全車に標準装備されており、ベーシックな仕様でもロードスターらしい軽快な走行性能を備えています。

 実際にSグレードを所有するUさん(40代男性)は、エントリーモデルであることをネガティブに捉えることはほとんどないといいます。

「スタビライザーがない分、車体は多少傾きますが、荷重移動を意識したスムーズな走りが楽しめます。KPC(車体姿勢制御)が効くので安定感もあり、むしろシンプルなSのほうが自然な挙動で運転が上達する気がします。余計な装備はいらない、というのが私の結論です」

 ライトトウェイトスポーツがコンセプトだけに、Sの軽さはフィーリングにもいい影響をもたらしているようです。

 一方で、SとRSで差別化されているのは、快適・豪華装備の充実度です。具体的には、シート素材のほか、ソフトトップの遮音材、カップホルダーの数、エアコン(マニュアルかオートか)、シートヒーターやBOSEサウンドシステムの有無などが挙げられます。こうした装備の差はありますが、ロードスターとしての基本的な走りの楽しさに変わりはありません。

 前出のUさんもその点を考慮し、むしろ軽量化の視点からSを選んだそうです。

「ハードトップのRFなら別ですが、オープン状態で走るなら音質にこだわる必要はないと感じます。エアコンも、窓の曇り対策などではマニュアルの方が操作しやすい場面もあります。

 私にとってSは単なる入門用ではなく、不要なものを省いた『レスオプショングレード』という位置づけです」

※ ※ ※

 上質な内装や充実した装備を重視する人には、上質なタン内装と幌を採用したレザーシートモデルの「Sレザーパッケージ Vセレクション」などが魅力的な選択肢となります。

 一方で、ロードスターの魅力である「手の内にあるパワーを使い切る楽しさ」をシンプルに味わいたいなら、Sを選んで自分好みにカスタマイズしていくのもひとつの楽しみ方ではないでしょうか。

【画像】超カッコいい! これが「いちばん安いロードスター」です!(30枚以上)

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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