名古屋〜飯田の「最重要ルート」に新トンネル貫通! “最狭”の「トラック屋根殺しトンネル」を完全解消! 国道153号「新伊勢神トンネル」開通まであと少し 愛知
国土交通省 名古屋国道事務所は、国道153号の伊勢神トンネルが貫通したと発表しました。
「壁擦っちゃう」レベルの激狭トンネルが解消へ
国土交通省 名古屋国道事務所は2026年3月25日、公式SNSを更新。国道153号の「伊勢神トンネル」が貫通したと発表しました。
トンネルが正式開通したら、どう便利になるのでしょうか。
国道153号は名古屋市東区から南東の豊田市に向かい、そこから進路を北東に変えて、長野県の飯田市、伊那市を経て、塩尻市に至る約229kmの道路です。
江戸時代から尾張名古屋から信州飯田に向け、三河湾の塩を運搬するための主要ルートとして発展。「飯田街道」「塩街道」の名称や、中馬という馬の輸送が行われていたことから、「中馬街道」とも呼ばれています。
このうち伊勢神トンネルは、旧足助町の伊勢神峠に設けられています。標高780mの伊勢神峠は江戸時代からの難所のひとつとなっており、近代では複数のトンネルが掘られて難所をクリアするルートが発達してきました。

初代のトンネル「伊世賀美隧道」(長さ308m)は明治時代の1897年に開通。モータリゼーション以前のトンネルであるため、極めて狭くて暗く、現代のトラックの通行はほぼ不可能です。
国内でも非常に貴重になった石造りのトンネルであることから、2000年には国の登録有形文化財に指定。愛知県の心霊スポットとしても有名です。また、世界ラリー選手権(WRC)の日本戦「ラリージャパン」では、2022年・2023年シーズンでタイムアタックコースとして設定され、大きな話題になりました。
1960年には、2代目となる現在の伊勢神トンネル(長さ1245m)が開通しました。ただしここもやはり設計が古く、高さ制限はわずか3.5mです。断面も狭く、高さのある大型車どうしがすれ違いで端に寄る際、トンネルの壁と衝突することも度々起きてきます。
そのいっぽう、名古屋から岐阜を経由して長野方面に向かう中央道では、岐阜・長野県境にある長大トンネル「恵那山トンネル」において、危険物積載車両が通行禁止されていることから、この伊勢神トンネルのニーズは非常に高くなっており、早急な改良が求められていました。
そこで、3代目の伊勢神トンネルの建設が決定。2022年5月に着工しました。前後のクネクネした区間もまるごとトンネルでショートカットすることで、格段に走りやすいルートに変更されます。
今回、着工から約4年で貫通を迎えた3代目の「新伊勢神トンネル(仮称)」は長さ1901mで、幅は2代目より1.6倍も広い10.5m、高さは1.4倍も高い6.2mで造られました。
ひとまず貫通は済みましたが、まだ「掘っただけ」の状態となっているため、これからトンネル内部をコンクリートで覆う「覆工」や路面を整える「インバート」などの作業が必要で、それらが完了すれば、舗装や照明工事などを経て、正式に開通となります。
Writer: くるまのニュース編集部
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