トヨタ新型「RAV4」に採用! 最新「先進安全機能」は何が変わった? 「Toyota Safety Sense」が進化! 鍵はアリーン? 交通事故ゼロへの取り組み
トヨタの予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense(TSS)」がソフトウェア基盤「Arene」の採用に伴い刷新されました。交差点事故への対応や統合コンピューターによる制御など、次世代TSSの進化をクルマ開発センターの池田幸洋氏の解説とともに紹介します。
「Toyota Safety Sense(TSS)」の実績と今後の課題
2015年に登場したトヨタの予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense(TSS)」は、これまでに世界で約6000万台に搭載されています。
今回、ソフトウェア開発基盤「Arene(アリーン)」の導入に合わせてハードウェアを刷新しました。
クルマ開発センターの池田幸洋氏の話を交えながら、次世代TSSがどのように複雑な事故形態へ対応し、操作性を向上させたのかを順を追って解説します。

2015年に製品化されたTSSは継続的な改良が行われ、これまでに世界で約6000万台の車両に搭載されてきました。
クルマ開発センターの池田氏によると「搭載された車は非搭載車に比べて全死傷事故が約半分になっているという結果が出ています」とのことです。
さらに「追突や単独事故など、ドライバーの不注意で起きる事故に関しては、約8割低減できている」と確かな実績を説明します。
一方で課題も残されています。
池田氏は「正面衝突、出合い頭、右直といった、周りのドライバーや歩行者、交通弱者の予期せぬ動きで発生する事故に関しては25%の低減にとどまっております」と述べ、横断歩行者や自転車との飛び出し事故を含め、さらなる対策が必要であることを指摘。
こうした課題を踏まえ、新たなTSSの開発では「フィールセーフ」「ミニマムストレス」「マックスUX」という3つのコンセプトが掲げられました。
これらを実現するため、ハードウェアが大きく見直されています。
池田氏は「カメラの画素数を向上しています。これによって検知距離で約1.5倍、検知角度で約14%広く見ることができるようになりました」と基本性能の底上げを図ったことを説明します。
また「レーダーについても様々な基本設計の見直し最適化を行えまして、検知距離を従来に比べて約1.7倍まで広げています」と語り、センサー類の認識能力が向上していると説明しています。


機能進化の核となるのが、ソフトウェア基盤「Arene(アリーン)」の活用です。
ハードウェアの刷新について池田氏は「従来ですと関連するADASを構成するECUは大きく言うと5つありましたが、これを1つのドメインコンピューターに統合しています」と解説します。
続けて「センサーはプラグアンドプレイに採用しますので、センサーの抜き差しだけで機能の追加や縮小ができるという構造です」と述べ、開発の効率化と柔軟なシステム構築が可能になったことを明かしました。
認識能力の向上により、具体的な安全機能も強化されました。
池田氏は「死角から飛び出してくる車両に対してもセンサーの角度を向上することで対応能力を上げています」と交差点での事故対応について語ります。
また、急加速抑制機能については「一件でも踏み間違い事故を減らしたいという思いで開発をしています」と、一部機能を標準化した意図を説明しました。

運転支援機能も改良されています。
レーダークルーズコントロールでは「近距離での割り込みを検知したスムーズな減速ですとか、前方の隣接車のウィンカーを見て予測しながら早めに減速を開始するといった制御を入れています」と、より自然な挙動を追求したことがうかがえます。
さらに、万が一のドライバー異常時対応システムについて「今回からは、路肩の空きスペースを見つけてそちらに退避する制御を入れています」と述べ、一般道にも対応したことを解説しました。
こうしたハードウェアとソフトウェアの両面からのアプローチにより、新たなTSSは日常の運転から緊急時までドライバーを支援するシステムへと発展しています。
Writer: くるまのニュース編集部
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