クルマの屋根にある「サメの背びれ」何の役に立つの? 実は「空気抵抗を減らす」だけじゃない! “小さなパーツ”に隠された「ハイテク技術」とは!

現代のクルマの屋根に、ちょこんと乗っている「小さな突起物」。これは一体何の役に立つものなのでしょうか。

“小さなパーツ”に隠された「ハイテク技術」とは!

 現代のクルマの屋根に、ちょこんと乗っている「小さな突起物」。

 普段はあまり意識しないかもしれませんが、これは通称「サメの背びれ」とも呼ばれる「シャークフィン・アンテナ」という重要なパーツです。

 少し前の時代では、クルマのルーフやピラーから金属製の細長いアンテナが伸びている光景が当たり前でしたが、近年のモデルではこのスタイリッシュな形状のものがすっかり主流となりました。

 かつての自動車用アンテナといえば、手で引っ張り出したり、エンジンの始動に合わせてモーターで長く伸びたりするポールタイプが一般的でした。

 ラジオの電波を拾うためには、ある程度の長さが必要だったためです。

“小さなパーツ”に隠された「ハイテク技術」とは!
“小さなパーツ”に隠された「ハイテク技術」とは!

 しかし、長い金属の棒は、立体駐車場などの低い天井に引っかかったり、洗車機に入れる際にわざわざ手で収納しなければならなかったりと、物理的な煩わしさがつきもの。

 最悪の場合、収納を忘れて天井の低い場所に突っ込んだため、根元から折ってしまったという経験を持つドライバーも少なくありませんでした。

 そうした不便の解消と性能向上を両立するために登場したのが、このシャークフィン・アンテナです。

 流線型の樹脂カバーの内部には、受信感度を落とさないようにアンテナ線をらせん状に巻き付けた緻密な基板が収められています。

 AMやFMラジオの電波を受信するだけでなく、現在ではカーナビ用のGPS受信機や、コネクテッドカーに欠かせないデータ通信モジュールなど、多様な通信機器がこの小さな背びれの中に集約されています。

 また、走行中の空気の乱れを整え、風切り音を抑えるという空力的なメリットも持ち合わせています。

 もともとは欧州の高級車メーカーが、デザイン性と機能性を両立させるためのアプローチとしていち早く採用を始めたものですが、現在では日本の軽自動車からミニバンに至るまで、幅広い車種に標準装備されるようになりました。

 このアンテナの変容について、インターネット上の自動車ファンからは昔を懐かしみつつ、クルマの進化を喜ぶ声が寄せられています。

「昔のクルマに乗ってた頃、洗車機の前にアンテナを縮め忘れてバキッと折っちゃって大惨事だったよ」「今のサメの背びれみたいなアンテナは何も気にしなくて良いから便利だね」といった、かつての失敗談を交えつつ現在の利便性を評価する声や、「ルーフラインにあの流線形のフィンが乗ってるだけでクルマがスポーティに見える」など、デザインのアクセントとしての美しさに惚れ込むコメントが見受けられます。

 さらに、「ただの空力を良くするだけの飾りかと思ってた…」「あの中にラジオもGPSも通信機器も全部詰まってるの?」「技術の進歩がスゴすぎる」と、小さなパーツに秘められた高度なパッケージング技術に感動する声も。

 このようにクルマの屋根の上の小さな突起物は、車両の美しいデザインを損なわずに多様な電波をキャッチするという、現代のクルマにとってなくてはならない役割を担っています。

 次に街を行き交うクルマを見る機会があれば、ルーフの上で静かに仕事をしているこのサメの背びれに、少しだけ注目してみてはいかがでしょうか。

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Writer: くるまのニュース編集部

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