絶版のトヨタ「70スープラ」が復活! “パーツ交換なし”&独自の工夫で修理に成功! 新車ディーラーが「旧車の救世主」に! 「ずっと乗り続けたい」を支える驚きの取り組みとは
部品が手に入らず修理を断られた「70スープラ」を、トヨタのディーラーが独自の工夫で復活させました。新車のディーラーが、「直せないはずの旧車」をどうやって救ったのでしょうか。
絶版のトヨタ「70スープラ」が復活!
2026年2月21日・22日にパシフィコ横浜で開催された「ノスタルジック2デイズ2026」に、トヨタモビリティ神奈川(神奈川トヨタ)は初代「パブリカ」「アルテッツァ」「初代MR2」「8代目クラウン」「3代目(国内初代)スープラ」などを展示しました。
なかでもスープラは、高市早苗首相が以前乗っていたことで注目を集めた世代です。「今回の展示は、時の首相にちなんだものなのか?」と思い、トヨタモビリティ神奈川に話を聞いてみました。
このスープラは、とあるパーツが壊れて手に入らなかったものの、トヨタモビリティ神奈川の手によって復活を果たしたクルマだといいます。
壊れていたパーツとは、サンルーフのモーター。所有するオーナーは、ショップに持ち込んで修理を行おうとしましたが、モーターのパーツはもう手に入らず、どうにもならないと断られてしまったそうです。

そこでオーナーが頼ったのがトヨタモビリティ神奈川でした。同社では手に入らない新品に頼るのではなく、既存のモーターを分解してオーバーホールすることを決断。
調査の結果、作動しなかった原因は「軸受の摩耗」「グリスの劣化」「マイクロスイッチの接点不良」の3点だと判明しました。そこで、軸受の清掃とグリスアップ、さらにスイッチの交換を施すことで、再びサンルーフを動かすことに成功しています。
一般的に自動車のディーラーといえば、旧車にはあまり対応していないという印象があります。
しかしトヨタモビリティ神奈川では、このサンルーフモーターのように壊れたパーツの修復ができず中古部品も見つからないケースのほか、スピードメーターやリアハッチゲートの電子制御基板などの修理が可能です。
1980年代以降のクルマには、あらゆる箇所に車載用の小型モーターや電子基板が使用されています。同社によると、モーターは小型車で約50~100個、高級車では約150個も使われているといい、しかもこれらの部品は入手がたいへん困難です。
車載モーターの修理とオーバーホールによる延命が可能になったことは、古いクルマのオーナーが愛車を維持し続けるうえで大きな朗報といえます。しかも、それがトヨタのディーラーで行われるという点に、大きな安心感もあります。
このほかトヨタモビリティ神奈川では、板金修理・塗装・車載部品の復刻製造・内装のリペアなど、幅広い対応を可能にしています。会場ではスバル「レガシィ」のメーターを修理した実績も紹介されており、トヨタ以外のクルマでも対応してくれるようです。
なお、車両状態によっては修理・復元ができないケースがあるため、気になる人は相談してみてはいかがでしょうか。
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古いクルマの修理は、採算を度外視しなければならない場面もあります。愛車を長年大切に乗り続けるオーナーに真摯に対応することは、結果として顧客を引きつける原動力となるはずです。
トヨタモビリティ神奈川の活動に期待せずにはいられません。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。
























