ダンロップ新スタッドレスタイヤ「WINTER MAXX ICE Pro(アイスプロ)」は何がスゴいのか? 「シンクロウェザー」との違いは? 雪国で試して分かった実力とは
もはや「全部入り」「全方位性能」は目指さない。次世代オールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」が登場した今だからこそ実現できた、ダンロップの氷上性能への執念。新作スタッドレスタイヤ「WINTER MAXX ICE Pro」を、冬の北海道でテストしました。
「シンクロウェザー」があるからこそ尖れる、ダンロップの新作スタッドレス
ダンロップのタイヤといえば、いまや次世代オールシーズンタイヤの「シンクロウェザー(SYNCHRO WEATHER)」の名を挙げる人が多いかもしれません。また一般的には大谷翔平選手のタイヤという印象を持つ人のほうが多いでしょう。
そんなシンクロウェザーですが、実際に積雪地域で乗ってみても、従来のオールシーズンタイヤとは異なる次元で、問題なく走れるほどの実力を持っています。
とはいえ、ツルツルの氷上(アイスバーン)などの極限性能は、やはり冬専用タイヤ(スタッドレスタイヤ)のほうが上というのも事実です。

たまに積雪するくらいの地域(準降雪地域)ではオールシーズンタイヤのメリットが活きますが、毎年しっかりと雪が積もり、路面が凍結する地域であれば、それに適した冬タイヤに交換した方が望ましいのは言うまでもありません。
今回シンクロウェザーを展開するダンロップは、自社のスタッドレスタイヤ「WINTER MAXX(ウインターマックス)」シリーズの最新作を投入しました。
これまで「WINTER MAXX 03」が展開されていましたが、新たに2026年8月から投入するのが「WINTER MAXX ICE Pro(アイスプロ)」です。
簡単に説明すると「03」よりも氷上性能に特化して、性能を大きく向上させたといいます。今回、冬の北海道で「03」と「ICE Pro」をそれぞれ乗り比べ、その違いや特徴を体感してきました。
新技術を続々投入!「ふんばり吸水ゴム」「うるおいポリマー」
まず、今回の「WINTER MAXX」新シリーズの立ち位置について整理します。
これまでの「03」までは、氷上性能、雪上性能、ライフ性能など、すべての性能を万遍なく向上させて「レーダーチャートの面積を広くする」考え方でした。しかし、今回の「ICE Pro」は開発思想が異なります。

ダンロップの担当者は、「氷上と背反する性能をあえて少し犠牲にしてでも、氷上性能の向上に注力しました。過酷な冬の環境下でも、より安全・安心な日常を提供するために、氷上性能(ブレーキ・コーナリング)に振り切った商品です」と説明します。
その核心となる技術が、新開発の「ふんばり吸水ゴム」です。
氷の表面はミクロの視点で見ると細かな凹凸になっています。従来のやわらかいだけのゴムでは、凹凸に密着はするものの、ブレーキなどの力がかかるとゴムが負けて滑ってしまっていました。
そこで「ICE Pro」では、新たに「低温ふんばり剤」を配合した「ふんばり吸水ゴム」を開発。これにより、ただやわらかいだけでなく、ゴム自体が「粘る」特性を持ちました。路面の凹凸に合わせてゴムが柔軟に変形して密着し、さらに密着した後もゴムが粘って踏ん張ることで、強力なグリップ力を生み出すのです。

また、時間が経っても硬くなりにくい「うるおいポリマー」を配合することで、新品時のやわらかさが長く続く工夫も施されています。まさに「お肌の潤い」のように、タイヤの鮮度を保つ技術です。
これらの新技術の導入により、従来品「WINTER MAXX 03」と比較して氷上ブレーキ性能は25%アップと大幅に向上。また氷上コーナリング性能も9%アップと、氷上路面において走る、止まる、曲がるの性能が大幅に向上したとのことです。
では実際に、その向上幅はどのように体感できるのか、北海道のテストコースで実際に試乗をしてみました。























