三菱「“新型”パジェロ」まもなく登場? 3列シート&豪華な「次期フラッグシップ」はジマンの“高性能4WD”を堅持! 秋の発表も予想される「本格クロカン」 予想されるシナリオは?

三菱自動車は、新型「パジェロ」を国内導入しそうです。かつて大ヒットしたSUVの再来ということですが、どのようなモデルになるのでしょうか。

2026年秋にも登場か? 三菱の名車「パジェロ」復活へ

 2026年年初のカスタムカーイベント「東京オートサロン2026」で、三菱自動車工業の取締役 代表執行役社長 兼 最高経営責任者である加藤 隆雄氏は、「2026年には、本格的なオフロード性能を持つ新型クロスカントリーSUVを投入する計画です」とコメント。
 
 三菱ファンだけでなく、SUVファンを歓喜させました。
 
 その言葉とともに、多くの人の脳裏を浮かんだのは、あの名車の復活でしょう。そう、2021年7月に輸出向けを含めた全仕様の生産を終了した「パジェロ」です。

 1982年の初代誕生以来、世界一過酷ともいわれるパリ・ダカールラリー(当時)での活躍や、RVブームのけん引役として活躍。

 乗用性能が高められた2代目は、バブル期の勢いがあったこともあり、憧れの存在として大人気となりました。まさに当時の三菱自動車の勢いを象徴する存在といってよいでしょう。

 その名車が深い眠りについて、はや5年。「デリカ」シリーズが好調な今、まさに機は熟したといえるのではないでしょうか。

 次期モデルのヒントは、2023年3月に発表した新中期経営計画「Challenge 2025」にありました。

2026年元旦に公開された「新型クロスカントリーSUV」とみられる謎のモデル
2026年元旦に公開された「新型クロスカントリーSUV」とみられる謎のモデル

 当時の資料を振り返ると、今後5年間に全16車種を投入するとの予告があり、その中でクロスカントリーSUVに該当しそうなものが2車種あります。

 まず1台は、フレームを備えたPPV。そしてもう1台が、乗用の3列シートSUVでした。

 後者の可能性もありましたが、こちらは2025年7月に発表された海外専売のミッドサイズSUV「デスティネーター」であることが判明。そうなれば、新型クロスカントリーSUVは、自ずとPPVとなるわけです。

 PPVとは、「ピックアップパッセンジャービークル」の頭文字であり、ピックアップトラックとベースを共用する乗用車となります。

 三菱の場合、ピックアップトラックでは「トライトン」。そしてPPVでは「パジェロスポーツ」があります。

 その歴史を簡単に振り返ると、初代は、2代目パジェロのラダーフレームを流用して生まれたモデルであり、日本では1996年から「チャレンジャー」の名で販売されましたが、一代限りで消滅。

 ただ海外では、2007年に2世代目にシフト。そのラダーフレームはトライトンと共用するようになりました。

 これはパジェロが、ビルトインラダーフレームのモノコックボディとなったことも大きかったのでしょう。

 現行型となる3代目は2015年に発表され、こちらも前年に発売された先代トライトンとラダーフレームを共用しています。

 2代目より兄弟関係にあるトライトンは、2023年に日本でも販売される3代目へと進化。パジェロスポーツも、そろそろ新型シフトのタイミングにあるのです。

 パジェロスポーツが、日本のパジェロとなる理由のひとつが生産拠点です。既に歴代パジェロを手掛けてきた子会社である岐阜県坂祝町の「パジェロ製造」は、工場を閉鎖し、会社としても消滅しており、既存の工場では生産する余地はありません。

 ただ海外に目を向ければ、トライトンやパジェロスポーツを手掛けるタイ工場ならば、輸出ルートも確保されており、合理的です。

 もし国内で製造するならば、「アウトランダーPHEV」などに使用する「CMF-C/Dプラットフォーム」をベースとする手もあるでしょう。

 しかし本格クロスカントリーSUVの骨格にはちょっと荷が重い気がしますし、FFベースが前提となることもネガティブに働きます。

 やはり、トライトンのラダーフレームと縦置きエンジン、本格4WD「スーパーセレクト4WD-II」の組み合わせがベストではないでしょうか。これならば、今の三菱のリソースだけで、素晴らしいクロカンが作れます。

 デザインは、東京オートサロンで流された映像のカモフラージュ車両から判断すると、トライトン顔というよりも、デスティネーターの顔付きが近い印象。より迫力を増したものに仕上げてくるはず。

 インテリアはトライトンと共通のものとなりそうですが、より豪華さを演出し、フラッグシップSUVを担うアウトランダーに近い雰囲気と予想します。ひょっとすると、シフトもレバーシフトが電制式に置き換えられるかもしれません。

 ただしコスト面を考えると、パジェロスポーツの最上級仕様をトライトンより豪華に仕上げ、それを日本向けパジェロとするのが順当かもしれません。

 さて、肝心の登場のタイミングは、いつになるのでしょうか。

 昨年11月にパジェロスポーツの販売テコ入れモデルとみられる新エントリーグレード「GT」を追加しています。その動向を踏まえると、終売に向けた動きであるのは間違いありませんが、春先の新型発表では少々早い気がします。

 現行型トライトンは、2023年6月にタイでフルモデルチェンジが予告されたので、同様のタイミングでパジェロスポーツもフルモデルチェンジに向けた動きを見せるかもしれません。

 そうすれば、秋にあるタイモーターショー「モーターエキスポ」の目玉にもなり、年内の日本導入発表にも間に合います。

 現行トライトンは、トラックであることを忘れさせる走りや乗り心地の良さがありますが、リアサスをコイルバネに置き換えれば、より素晴らしい完成度となるでしょう。

 今から新型クロスカントリーSUVの情報が待ち遠しいばかり。デリカシリーズで元気を取り戻しつつある三菱自動車の後押しにするためにも、パジェロを名の復活は重要に思えます。

 どのような名になるかはさておき、日本が世界に誇れる素晴らしいクロカンとなって登場してくれることは違いないでしょう。

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