四国「8の字ルート」の一部が開通へ! まともな道路がなくて「事故多発の県道」を迂回! 徳島を「タテ移動」できる「徳島南部道」川をサクッと渡る小松島南IC〜阿南ICが3月開通
2026年3月8日に徳島南部道・小松島南IC~阿南IC間が開通します。
徳島市からの「タテルート」のうち橋を渡る区間が開通
国土交通省 徳島河川国道事務所は2025年12月24日、徳島南部道の小松島南IC~阿南IC間の延長3.2kmが2026年3月8日に開通すると発表しました。
どのような道路で、開通してどう便利になるのでしょうか。
徳島南部道は、徳島市と南にある阿南市を結ぶ、計画の延長22.4kmにわたる高規格幹線道路です。
徳島道や愛媛県の松山道を含め、四国全域をカバーする8の字状の道路ネットワーク「四国8の字ネットワーク」を構成しており、すでに徳島市内の徳島JCTから徳島沖洲ICまでの有料区間を経由し、徳島津田ICに至る延長6.1kmが開通しています。
徳島市を中心とする県東部は、南北を縦断する道路が非常に少なく、国道11号および55号に集中しています。バイパスこそ整備されているものの、県をタテ移動したいクルマと徳島市・小松島市内の生活車両が入り乱れ、常に混雑しています。
そこで徳島南部道は新たな縦軸として整備されるとともに、四国8の字ネットワークとして、四国4県の広域移動もサポートします。

今回開通を迎える小松島南IC~阿南IC間は、四国を代表する河川の1つである「那賀川」を渡河する区間となっており、四国南部を海岸沿いに通る国道55号と並走するように敷設され、地上から橋梁・トンネルを経て、徳島南部の牟岐町方面に向かう阿南安芸道と接続しています。
これまで那賀川を越えるには、海側の国道55号に加え、県道130号線(大林津乃峰線)、山側の県道22号線など、少ない橋梁ルートを利用する必要があり、道路のキャパシティが不足し、いずれのルートも大混雑となっていました。
同区間が開通することで新たな渡河ルートが生まれ、既存ルートから交通が転換されることで周辺道路の混雑緩和に期待されています。
また、国道55号と県道130号線が接続する「大林北」交差点~那賀川を渡った先の「上中町」交差点、県道22号線の「萱原」交差点~同・上中町交差点では、現状で追突や出合い頭による事故が多発。
死傷事故発生率が、徳島県内の平均を上回っている状況にあり、交通転換によって混雑が緩和されることで、周辺道路における安全性の向上にも期待されています。
さらに、走りやすい高規格幹線道路の開通によって、阿南市から徳島市内にある徳島赤十字病院に向かう救急搬送の所要時間が短縮されます。
阿南市から県道130号線・24号線を利用する既存ルートより、徳島南部道を利用する新ルートは約6分の短縮となり、年間1000件を超える救急搬送でより効率的なルートが選べるようになり、一刻を争う救急医療において一定のメリットを生んでいます。
また、阿南市には白色LEDの開発で有名な世界トップシェアを誇る日亜化学工業など、発光ダイオードを中心とした産業が盛んで、阿南市も支援に取り組んでいます。
今回の開通によって、県道や国道が自然災害で通行止めとなっても、通勤ルートや製造品出荷などの流通ルートを確保でき、地域産業の支援に寄与することにも期待されています。
なお、徳島南部道は、開通済みの区間と今回開通を迎える区間の間にある徳島津田IC~小松島南IC間が未開通となっており、期待されている役割を十全に果たせるようになるにはもうしばらく時間がかかる見込みです。
未開通区間は複数のトンネル区間が設けられる計画で、現在事業中となっています。
Writer: 春山優花里
フリーランスの編集記者。WEB媒体を中心に15年以上メディア業界で働くなんでも屋。幼少期に叔父の書斎で見た膨大なミニカーコレクションに圧倒され、クルマやバイクに興味を持つ。漫画やアニメ、ゲームが好き。





















