日産の「小型“旧車デザイン”4ドアセダン」がスゴい! 丸目ライト&「昭和のホンモノパーツ」採用! 往年の「“ダットサン”ブルーバード」思わせる日産校のレトロカスタムカー「マーチ“エルーラ”」どんなクルマ!?
「東京オートサロン(TAS)2026」には、自動車整備専門学校の学生が作り上げた魅力的なカスタムカーも数多く展示されました。懐かしい雰囲気で仕立てられた日産京都自動車大学校の「MARCH Eloura」も、来場者の目を大いに惹きつけていた1台です。
各部パーツは「ホンモノ」! まるでメーカー純正「パイクカー」の完成度
日産自動車は、未来の整備士を育成する自動車整備専門学校として、栃木・横浜・愛知・京都・愛媛に自動車整備専門学校である「自動車大学校」を置いています。
2026年1月9日から11日まで幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された「東京オートサロン2026」では、日産愛知自動車大学校の1台、日産京都自動車大学校から2台のカスタムカーが、日産ブースすぐ脇のスペースに展示されました。
その中の一台である日産京都自動車大学校が製作した「MARCH Eloura(マーチ エルーラ)」は、丸いヘッドライトにクラシカルなグリルとバンパーを備えた初代「ブルーバード」(310型)のようなレトロな雰囲気から、来場者の注目を集めていました。
MARCH Elouraのターゲットは、クルマ好き夫婦の20代~30代のご婦人。街乗りで使えるようなセカンドカーをイメージしたといいます。
MARCH Elouraは、4代目「マーチ」(K13型)を元に製作されました。
窓の形状やルーフにその面影が少し残っていますが、フロントドアから前はまったく形状が異なるレトロデザイン。リアドアから後ろはトランクを有した3ボックスフォルムに変身しており、完成までにはかなりの苦労があったことがうかがえます。
そこで、製作の裏話をいろいろ聞いてみたところ、ベース車のマーチは、以前「大阪オートメッセ2019」などで展示されたカスタムカー「イタルマーチ」の再利用とのこと。
ハッチバックだったマーチをセダンである初代ブルーバードの姿に変更するためには、ハッチドアの閉鎖が必要ですが、ここにはなんともう一台のベース車である初代ブルーバード(厳密には、1961年に改良された312型)のキャビン後端を、リアウィンドウごと移植。K13型マーチのルーフラインは複雑なため、接合は大変だったといいます。
![往年の「“ダットサン”ブルーバード」風デザインにオジサン世代も感涙![東京オートサロン2026]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2027/02/20260213_NISSAN_MARCH_Eloura_001.jpg?v=1770962568)
マーチと310型ブルーバードのドア断面形状はまったく異なりますが、MARCH Elouraでは、ブルーバードの特徴的なプレスラインを再現すべく新たな造形を行なっています。そのために、リアドアの窓下形状変更も行っているというコダワリようです。
また、初代ブルーバードの姿に近づけるため、グリルやバンパー、テールライト、ドアノブなどのパーツは、初代ブルーバードから流用しています。
いっぽうトランクの開閉には現代的な電磁スイッチを用いるなど、「単なる古いクルマ」になっていないのもポイントです。
内装はホワイト系でまとめられています。シートには、自動車用品メーカーとして知られるサンショウ製のオリジナルシートカバーを装着、ステアリングホイールはナルディに交換してクラシックな雰囲気に。
各部には、オリジナルカラーの外装色「スカイミラージュ」と同じ色でアクセントが追加され、スタイリッシュに仕上がっています。
なお車名のElouraとは、「Era(時代)」とイタリア語の「Luce(輝き)」を組み合わせた造語で、「過去から未来へ時代を超えて輝くクルマ」という意味が込められているそうです。
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マーチベースでレトロなクルマを作るという発想と完成度の高さは、まさに日産がかつて販売していた「パイクカー」のよう。
真摯にコンセプトを考え、苦心のすえカスタムカーを作り出した日産京都自動車大学校の学生諸氏にとって、この経験はこれから先も大きな糧になることでしょう。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。





















































