2030年、たとえガソリン車が全面禁止になったとしても…… チョッパーが永遠不滅であることを示すビルダーの気概

2001年にハーレーのショベルヘッドをベースに製作され、2013年に電気化されたこのマシン。車体自体は今から20年前のものなのですが、些かも旧さを感じさせない点も“CHOPPERS FOREVER”という車名を象徴します
ワンオフ(一品もの)のリジッドフレームや鋭角的なデザインが与えられたタンクやフェンダーといった外装などからも製作者であるシウン・クラフトワークスの松村友章氏の丁寧な仕事ぶりが伝わる車体周り。リアタイヤに履かれたグッドイヤー製ドラッグスリックも、このマシンのパフォーマンスを予感させるものです
本来はガソリンタンクとなる箇所は当然ダミーのボディーカバーとなるのですが、このマシンはご覧の位置にアンメーターをセット。電気化されようとも「チョッパー=シンプルであるべき」という創り手のポリシーが伺えるディテールとなっています
本来、エンジンが搭載される箇所はバッテリーを6個連結し、搭載。ちなみにこのマシン、あえてハーレーのエンジンマウントを活かしたモデファイが施されているので、ガソリン仕様に戻すことも可能な構造となっています
チェーンを介してモーターの動力をリアタイヤに直接伝える構造ゆえ、ミッションはナシなのですが、あえてハーレーのプライマリーに準じたデザインが与えられたこのマシン。こうした部分もビルダーのセンスと気概を感じさせられます
まるで水冷エンジンのラジエターのように見えるコチラのパーツはバッテリーから発生する直流電気を交流に変換するインバーターとのこと。このように車体の随所は「モーターサイクル」らしいデザインがあえて与えられている部分は流石です
松村友章 1971年生まれ。高校を卒業後、19歳の時に渡米し、愛車のショベルヘッドで米国大陸を一周した後、顧客として出入りしていた神戸の老舗カスタムハーレーショップ“モトコム”へ就職。2000年に独立し、“シウン・クラフトワークス”を設立する。2008年には米国、ラスベガスで開催されたカスタムバイクの世界選手権ともいえる“AMDワールドチャンピオンシップ”に日本人として初出展。2015年にはYOKOHAMA HCSのスポットライト“エキゾチック・アイアン”でベストを獲得。2019年には神戸のニューオーダーチョッパーショーでベスト・オブ・ショーを受賞。またレースの世界に目を向けても2017年には米国のユタ州ソルトレイクで開催される最高速を競う競技である“ボンネヴィル・スピードトライアル”に参戦。日本国内のドラッグレース、V.D.Aに於いてもショベルヘッド・クラスで数多くのタイトルを獲得。こうした経歴からもお分かりのとおり、「スタイル」と「パフォーマンス」を両立する姿勢が高い評価を受けるカスタムビルダーです
もともとハーレーのショベル・エンジンが搭載されていた箇所に巨大なバッテリーを設置した上で動力源をACモーターに変更したシウン製のマシン。2030~2035年にかけて世界的な「ガソリン車の撤廃」が謳われていますが、そうした時代でも“CHOPPER”が無くならないことを示唆する造り込みが与えられています
2001年に製作され、車名を“What's Chopper?”としていた時代の姿。ショップのプロモーションであり、松村氏自身の愛車として製作されたこの1台は1979年式のFLHをベースにし、エンジンを88cu-in(1450cc)までスープアップ。1/4マイルのドラッグレースで11.868秒のタイムをマークします。この時代の外装イメージを電気化の際にも、あえて残している部分にビルダーである松村氏の心情が伺えます
一見するとハーレーのクラッチハウジングに見えるこの箇所が動力源となるACモーター。性能はハーレーのTC88と同程度のスペックを想定しているとのことで計算上では200km/h程度の最高速が設定されています

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