ホンダ新型「フォルツァ」に乗った! 背筋を伸ばしてスポーティ、これがイマドキ
フルモデルチェンジされたホンダの6代目「フォルツァ」は、トラクションコントロール、電動スクリーン、スマートキーなどを装備しています。高速走行性能や街中での扱いやすさなど総合性能を向上させた6代目「フォルツァ」に試乗し進化の度合いを確認しました。
乗ってすぐわかる軽快なハンドリング!
フルモデルチェンジし、7月下旬に発売されたばかりのホンダ250ccスクーター「フォルツァ」に試乗しました。トラクションコントロール、電動スクリーン、スマートキーといった先進装備も注目ですが、軽快なフットワークとクラスを超えたコンフォート性に驚きました。
走り出してすぐに感じるのは、車体の動きがかなり軽やかになっていることです。重心が高く、ハンドリングはヒラヒラと軽快。従来型は低重心で粘りのあるハンドリングで、ゆったりとした乗り味でしたが、新型はスポーティな味付けになっています。
それは、軽量コンパクトで剛性を最適化した新設計フレーム、そして足まわりの変更によるところの影響が大きいはずです。
まず、フレームは従来比約20%の軽量化を実現しています。求められる剛性を保ちながらCAE解析により、各部を構成するパイプ径や肉厚、材質の選定やこれら接合位置を最適化。27°に寝かせていたキャスター角は26°5’に立て、ホイールベースも1545→1510mmへと短縮化されました。
192kg(ABS仕様は194kg)あった車体重量は、184kgに軽減。取り回しがラクになったことはもちろん、走りも軽やかです。しかし、ハンドリングにヒラヒラ感をもたらしているのは大径ホイールでしょう。フロント14インチ、リア13インチだった足まわりを、新型では前後ともに1インチずつ大きくし、フロント15インチ、リア14インチとしているのです。
最低地上高が135→145mmに、シート高も715→780mmに上がったことからもわかるとおり、低かった重心も上がって、ハンドリングや車体の動きがシャープになっています。