ホンダ斬新「“観音開き”コンパクトワゴン」が凄い! 全長4m未満“ちいさなボディ”の「6人乗り」仕様! ガバッと開く「画期的スライドドア」や“犬に優しい”機構が魅力の「W.O.W」とは?
愛犬と過ごす快適なカーライフの提案として「第39回東京モーターショー」に出展されたホンダ「W.O.W」とは、一体どのようなコンセプトカーなのでしょうか。
大人数乗車&ワンちゃんにやさしい便利機能が満載!
市販化には至らなかったものの、クルマ好きの記憶に強く残るコンセプトカーは少なくありません。
そのひとつとして注目したいのが、ホンダが愛犬家の目線で設計し、犬と過ごす快適なカーライフを提案したコンセプトカーです。一体どのようなモデルなのでしょうか。

そのクルマとは「W.O.W CONCEPT(ワウ・コンセプト)」です。W.O.Wは、ホンダが2005年に開催された「第39回東京モーターショー」に出展したコンセプトカーで、「もっと親密で、もっと楽しい愛犬との新しいモビリティライフ」をテーマにした新発想のワゴン車です。
車名は、ワンダフル(Wonderful)、オープンハート(Open-hearted)、ワゴン(Wagon)の頭文字を組み合わせた造語となっています。
愛犬を単なるペットではなくパートナーとして捉え、犬とのお出かけをより快適にすることを目指して設計されました。
ボディサイズは全長3960mm×全幅1720mm×全高1680mmで、ホイールベースは2680mmです。
全長4mを下回るコンパクトなサイズでありながら、全幅は3ナンバーサイズとなっており、低重心かつワイドで軽快な走りを予感させるシルエットが特徴です。
出展車のボディカラーには、ライムグリーンに近い鮮やかなグリーンが採用されていました。
ホンダが得意とする低床化技術を活かしたフラットフロアは、子どもや高齢者はもちろん、犬にとっても乗り降りしやすい設計となっています。
サイドに採用された「電動スイングスライドドア」は、一般的なスライドドアとは異なり、フロント側とリア側の両方が可動する構造で、大きな開口部を実現しています。
リアには左右に開く観音開きタイプのテールゲートを装備。テールゲートから車内へ乗り込み、そのままセンターウォークスルー機構を使って運転席まで移動できるよう設計されています。
「テラスデッキ」をテーマとしたインテリアは、自然な質感のウッドフロアや、異素材を組み合わせた先進的なインパネを採用しています。
助手席側には小型犬を乗せられるクレートを備えており、ドライバーの視界に入る位置で、安心して愛犬とのドライブを楽しめそうです。
通常の4人乗車に加え、床下に収納されたシートを展開することで6人乗車が可能なほか、車内中央に中型犬を乗せられる「4人+ワンモード」など、多彩なシートアレンジも魅力となっています。
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ホンダは、W.O.Wを出展した当時から「Honda Dog」などのドッグライフ応援サイトを通じて、愛犬とともに過ごす快適なカーライフの提案を続けてきました。
現行のホンダ車の中にも、一般ユーザーだけでなく、愛犬家の視点から見ても使いやすく便利な工夫が施されたモデルが存在します。
例えば「N-BOX JOY」は、チェック柄のファブリックシートに汚れをさっと拭き取れる撥水素材を採用。
小型のキャリーケースであれば後席にそのまま積載でき、リアシートを倒せば大型のキャリーケースも載せることが可能です。
また、低床フロアによって犬を抱きかかえた状態でも乗り降りしやすく、ゆとりのある後席空間も、愛犬家にとって嬉しいポイントといえるでしょう。
Writer: 山城颯太
理系国立大学を卒業後、自動車メディアを中心にフリーランスのライターとして活動中。TOEIC 925点。クルマから電車、飛行機まで乗り物大好き。主に新型車のグレードに焦点を当てたモデル紹介、海外車の執筆などを担当。












