「せっかく洗ったのに…」は間違い? 雨の日の洗車が実は「最強」な意外すぎる理由

「せっかく洗っても、すぐ雨に濡れるのは無駄」そう考えて洗車を後回しにしていませんか。しかし実は、洗車のプロや専門店があえて雨天時の洗車を推奨するには、明確な根拠が存在します。晴れの日よりも汚れが落ちやすく、実はお財布にも優しい? 知っておくと得をする、雨の日洗車の意外なメリットと正しい手順を解説します。

「雨の日に洗車」実は正解だった? 逆に“汚れが落ちる”プロが勧める驚きの理由

 週末の天気予報が雨マークだと、洗車の予定をキャンセルする人は多いでしょう。

 また中には「雨が降れば、車体の汚れなんて勝手に流れる」と考えている人もいるかもしれません。

 しかし洗車の専門家によると、その認識は大きな誤解だといいます。雨水には大気中のチリなどの汚れが含まれており、放置することでかえってボディを傷める原因になるからです。

 では、なぜあえて「雨の日」が推奨されるのでしょうか。

雨の日洗車は理に適っていた?
雨の日洗車は理に適っていた?

 一見矛盾しているように思える「雨の日洗車」ですが、実は理にかなったメリットがいくつも存在します。

 まず最大の利点は、頑固な汚れが落としやすくなることです。

 晴れて乾燥した状態ではこびりついて取れにくい鳥のフンや汚れも、雨水によって適度にふやけて柔らかくなるため、ボディへの負担を減らしつつスムーズに洗い流すことができます。

 また、自分での手洗い洗車においては「すすぎ」の面でも恩恵があります。

 晴天時だとどうしても発生しやすいカーシャンプーの洗い残しですが、雨が天然のシャワーとなり、細部に入り込んだ洗剤成分やホコリを一緒に流してくれる効果が期待でき、高速道路走行で付着した排ガスなどの粉塵汚れに対しても、この洗浄効果は有効です。

 作業効率の面でも、雨天にはメリットがあります。晴れた日の洗車で最も気を使うのが、水道水に含まれるミネラル分が乾いてできる「水垢(ウォータースポット)」です。

 晴天時は洗ったそばから乾いてしまうため、急いで拭き上げる必要がありますが、雨の日であればその心配がありません。焦って作業をする必要がなく、結果として洗車時間を短縮できるという利点があるのです。

 さらに、ガソリンスタンドなどの店舗側にとっても、雨の日は給油などの客足が遠のくタイミングです。

 そのため、来店を促すために「雨の日限定」の割引サービスや回数券を用意している店舗も少なくありません。

 混雑を避けてゆっくり洗車ができ、さらに費用も安く抑えられる可能性があるとなれば、ユーザーにとっても賢い選択といえます。

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