ホンダ 新型「モンキー125」乗ってみた! 大型化で先代の50とは別モノになった?
ホンダのモンキー(50cc)が生産終了して1年、新しくモンキー125として生まれ変わりました。小さなモンキーから大きくなったモンキーの印象とは? 試乗してどう変わったかをチェックしてみました。
大きくなった新世代モンキーは世の中に受け入れられるのか?
僕(木下隆之)は、ホンダ・モンキー50のオーナーです。1967年にデビューしたモンキー50は三世代にわたって親しまれてきたというのに、2017年の8月に生産が終了してしまいました。その時は非常にガッカリしました。
ただ、じつはその頃からある噂が流れていました。「モンキーは125ccになって復活する」と言われていたのです。ひとりのモンキーファンとして、この世からモンキーが消えるということは悲しい出来事でしたから、とても喜んだ記憶があります。
一方で、不安もありました。モンキーに大排気量のエンジンが搭載されることはつまり、大きくなることでもあります。エンジンの大排気量化よって、モンキーの魅力が薄れてしまわないものかと心配したのです。
モンキーは、思わず抱き締めたくなるような愛らしいフォルムが我々ファンの心を掴んで離さない理由の一つでした。どんなデザインになってしまうのか。不安もあったのです。最大の心配事は、モンキーは小さいからモンキーなのだという、これまで抱き続けてきた思いが裏切られることでした。
モンキー50に跨ってみると実感することなのですが、米俵やドラム缶に跨っているような、あるいは子供が父親の背中に跨ってお馬さんごっこをしているかのような、そんな感覚なのです。
モンキーは前後共に8インチのタイヤを履き、ホイールベースはわずか895mm、車重は68kgです。小脇に抱えられそうな小ささがモンキーが味わい深いバイクである理由なのに、125ccの拡大されることでその魅力が打ち消されてしてしまうのではないかと心配したのです。