レクサス新型「“和製”スーパーカー」登場へ!? 全長4.7m級の軽量ボディ採用! “再定義するサウンド”も実現の次期型LFAどんなクルマに?

トヨタがレクサス「LFAコンセプト」を発表しました。このクルマは、いったいどのようなものなのでしょうか。現在、わかっていることを整理してみました。

レクサスのフラッグシップとして世界初公開

 トヨタは2025年12月5日に、レクサス「LFAコンセプト」と、「GR GT」と「GR GT3」の3台を世界初公開しました。「GR GT」はストリート向けのハイブリッドのスポーツカーで、「GR GT3」はサーキット向けのエンジン車となります。

 GR GTとGR GT3は、2027年の発売を目指して開発中と説明されましたが、LFAコンセプトは、まだ“コンセプト”と名があるように、発売に関しては何もアナウンスがありませんでした。

新型和製スーパーカー!?
新型和製スーパーカー!?

 ちなみに、今回LFAコンセプトと発表されたモデルは、「お客様の想像を超えるバッテリーEVスポーツカーの実現を目指したコンセプトモデルです。LFAのスピリットを継承・進化させ、デザイン、走りの両立を追求します」と説明されています。

 ここでトヨタの言う「LFA」とは2009年に世界限定500台で発表された、トヨタのスーパースポーツカーです。ヤマハが開発した4.8リッターのV10エンジンを搭載しており、9000回まで回る、そのエンジン・サウンドは、「天使の咆哮」とまで呼ばれる独特なモノでした。

 低回転では重低音を、高回転では多気筒エンジンならではの高音を奏でます。そんなLFAのスピリットを継承するのが、今回発表されたLFAコンセプトだというのです。

 また、LFAコンセプトのデザインは、実のところ2025年8月の「モントレー・カー・ウィーク2025」で発表され、10月の「ジャパン・モビリティ・ショー2025」にも出品された「レクサス・スポーツ・コンセプト」そのものでもあります。今回の発表にあわせ、名称がLFAコンセプトに改められ、その新しい名前のモデルが世界初披露されたということになったのです。

電動スポーツカーの音を再定義する

 今回のトヨタの発表において、発売時期を2027年と明かされたGR GTとGR GT3は、エンジンなどのスペックが公開されています。ところがLFAコンセプト、全長4690mm×全幅2040mm×全高1195mm、ホイールベース2725mm、乗車定員2名ということしか公開されていません。

 まだまだコンセプトということで、詳細が定まっていないのでしょう。

 ただし、ボディに使われるオールアルミニウム骨格はGR GTと同じものだと説明されています。全長と全幅は異なりますが、ホイールベースはLFAコンセプトとGR GTは同じ数値となっています。

 また、「低重心」「軽量・高剛性」「空力性能の追求」という3つの開発テーマも同じものだとか。「LFA」は、これにEVならではの可能性を追求すると説明されています。また、発表会では「電動スポーツカーの音を再定義する」とも。

 V10エンジンのサウンドが特徴的であった初代「LFA」と同じく、新しいEVの「LFAコンセプト」も素晴らしいモーター・サウンドを目指していることがわかります。

JMS2025の「レクサス・スポーツ・コンセプト」から推測できること

 LFAコンセプトは、ジャパン・モビリティ・ショー2025に出品された「レクサス・スポーツ・コンセプト」と内外装デザインはそのままですから、写真から推測できるものがいくつかあります。

 まず、わかるのがリヤのウイングが格納式で、走行速度が高まると外に出てくるということです。サイドミラーはウイングのような形状で、カメラは見当たりません。

 まだコンセプトということなのでしょう。メーター周りの写真が公開されていますが、それを見ると「M」と数字が大きく表示されています。ステアリングにはパドルシフトがありますから、マニュアルモードが存在するのでしょう。

 ステアリングの左手の親指で操作できそうな場所には「F-MODE」というレバースイッチがあります。何か、特別なギミックがあるのでしょう。

 斜めに傾斜しているルーフの後ろ側には、4個の丸い穴のある部品がついています。驚くことに、これはドローンで、走行中の車両に追従して撮影などができるというのです。

 トヨタの説明では「BEVスポーツカーの可能性に挑戦」とありますから、ただハイパフォーマンスで速いというだけでなく、EVならではの、これまでにない新しいギミックが用意されているということでしょう。

 電動スポーツカーのサウンドを再定義すると言ったり、ドローンが積まれているなど、従来の常識を突き破るような、挑戦的なクルマになることは間違いないはずです。どんな驚くアイデアが用意されているのか…LFAコンセプトの開発の行方からは目を離すことができません。

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Writer: 鈴木ケンイチ

1966年生まれ。國學院大学経済学部卒業後、雑誌編集者を経て独立。自動車専門誌を中心に一般誌やインターネット媒体などで執筆活動を行う。特にインタビューを得意とし、ユーザーやショップ・スタッフ、開発者などへの取材を数多く経験。モータースポーツは自身が楽しむ“遊び”として、ナンバー付きや耐久など草レースを中心に積極的に参加。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを、分かりやすく説明するように、日々努力している。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。

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