ホンダ「新型コンパクト“5ドアスポーツカー”」登場へ! 名車「シティターボ復活!?」なワイドボディ×超パワフル“ブーストモード”搭載! 来年発売の「スーパーワン」に期待
いっそ「シティターボ風にしちゃえ」 軽枠超えで「最高出力」も開放
デザインは、トールスタイルのハッチバックであるN-ONEをベースにワイドトレッド化を図るデザインを施すと、なんとなく往年のシティターボIIに雰囲気が似てきたそう。
ならば、いっそシティターボII風にしてしまえと盛り上がり、ブルドッグのモチーフを取り入れ、外装でN-ONEシリーズと同じのはドアだけに。フロントフェンダーは専用品で、リアフェンダーには、オーバーフェンダーを取り付けることで対応。

「ガンダム」風のエアロやクラシックスタイルのアルミホイール、そして、シンプルなN-ONE e:のコクピットデザインを活かし、レトロデザインのセミバケットシートなどを与えることで、80年代風コクピットデザインを実現しています。
タイヤサイズを大きくするだけでなく、タイヤ自体も外側に装着されているため、スーパーワンは軽自動車ではなく、「フィット」などと同じく登録車扱いになります。
そのため、維持費は軽EVよりも高くなる部分もありますが、その恩恵として、軽自動車の最高出力自主規制枠である47kW(64ps)の上限にも縛られなくて良くなりました。
実際、スーパーワンでは、通常は最高出力を47kWとしていますが、パワーアップとなる「ブーストモード」を起動すると、それ以上の性能を発揮するように作られています。
走りの要となるサスペンションは専用品を採用。ボディのポテンシャルが高いため、補強も少し加えた程度に留まるとのことでした。
また、走りのリズムを掴みやすくするために、仮想エンジンサウンドと仮想有段ギア変速を備えており、エンジン車のような運転感覚も味わえるようです。その技術には、プレリュードで話題の「S+シフト」の技術が応用されているそう。
気になる走りですが、タイヤの路面接地性を高めており、田舎道のようなワインディングも安心して走れるセッティングとのこと。スポーツカーを目指していますが「タイプR」のような方向ではなく、毎日乗って走りを楽しめることを大切にしたそうです。
開発者は、「BEVはクルマが重くなりがちですが、軽いスポーツカーを作ってみると、良いところもたくさん見えてくる。そんなクルマにしたかった。N-ONE e:では、女性でも扱いやすい運転し易さを目指しましたが、こちらはクルマ好きの男性をメインターゲットにしました」と話します。
さらにブルドッグをイメージする世代だと50代以上となってしまいますが、このレトロデザインは、若い子には「エモい」存在になるはずと、若者人気にも期待を込めています。
ただ市場の要望ではなく、自分たちが乗ってみたいEVとして開発しており、ファンにホンダらしさをしっかり感じ取ってもらえるはずと強調します。
2026年から日本を皮切りに、英国やアジア各国などで発売予定。このことからも価格については、「N-ONE e:というベース車があるため、皆さんに納得してもらえる値段を目指します」とのことでした。
BEVのイメージを大きく変える存在となる可能性を秘めたスーパーワンについて話を聞いていると、発売が待ち遠しく感じてしまいました。
まだ詳細なスペックは明かされておらず未公表の機能もあり、今後も発売まで継続的に情報を発信していくとのことなので、まずは新年早々の「東京オートサロン2026」での動きにも注目です。
Writer: 大音安弘(自動車ライター)
1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者へ。その後、フリーランスになり、現在は自動車雑誌やウェブを中心に活動中。主な活動媒体に『ナビカーズ』『オートカーデジタル』『オープナーズ』『日経トレンディネット』など。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。












































