渋滞名所の「駅前」ぐるっと回避! “快走ルート”完成「環状1号線」延伸で国道254号と接続へ 2月開通、埼玉・小川町
埼玉県は、小川町で整備を進める都市計画道路「環状1号線」の未開通区間約1.3kmを、2026年2月7日に開通します。今回の開通で国道254号バイパスと連携し、駅周辺の市街地を迂回するルートが確立されます。渋滞緩和や防災機能の強化が期待される、新区間の詳細をお伝えします。
東武東上線「小川町駅」をぐるっと迂回
埼玉県は2025年12月8日、整備を進めていた都市計画道路「環状1号線」の小川町内における未開通区間、約1.3kmが完成すると発表しました。
今回開通するのは、小川町青山地内から同町腰越地内までの約1.3kmの区間です。
この開通によって国道254号バイパスと既存の県道が結ばれ、地域交通の流れが大きく変わることが期待されています。
この道路は標準幅員16.0mで設計されており、平成21年度から約20億円の事業費をかけて整備が進められてきました。
都市計画道路環状1号線全体としては、東武東上線の小川町駅周辺を中心とした市街地を環状に迂回する計画となっており、その総延長は約6.6kmに及びます。
今回の区間が開通することで、すでに供用されている区間と合わせて約5.3kmがつながることになり、計画の8割以上が完成形となります。

■「市街地の混雑」解消と「もしも」の備え
この新ルート開通の最大のメリットは、道路ネットワークの強化による渋滞緩和です。
環状1号線は国道254号バイパスと一体となって機能するため、通過車両が小川町の中心市街地に入り込むことなくスムーズに迂回できるようになります。
これにより、駅周辺や主要道路の交通混雑が緩和される見込みです。
また、ドライバーだけでなく歩行者の安全性向上も図られます。
これまでの現道は歩道幅員が狭い箇所がありましたが、広い歩道が確保された新しい環状道路へクルマの流れが転換されることで、地域全体の交通安全性が高まると期待されています。
さらに、防災面での強化も見逃せません。
災害時には人員や物資を運ぶための緊急輸送道路としての機能が期待されており、有事の際にスムーズな輸送ルートが確保されることで、地域の防災機能が向上します。
■開通当日には記念式典も開催
一般車両の通行開始となる2月7日の午後3時に先立ち、当日の午前10時からは開通記念式典が執り行われる予定です。
小川町青山の特設会場では、来賓による祝辞や工事経過報告に加え、地権者への感謝状贈呈などが予定されています。
また、テープカットや久寿玉開披、祝賀パレードなども行われ、待望の開通を盛大に祝うことになっています。
埼玉西部における新たな動脈として、地域交通の円滑化に寄与する環状1号線。ドライバーにとっても、より快適で安全な走行環境が整うことになりそうです。
開通日時は2026年(令和8年)2月7日の土曜日、午後3時を予定しています。
Writer: くるまのニュース編集部
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