日産の「“斬新”Z ワゴン」が凄かった! 美しすぎる「“5人乗り”フェアレディZ!?」はV6エンジン×鮮烈“イカヅチイエロー”の「ワゴン仕様」! カスタムカー「Zリーリア」TAS2025披露モデルとは

2025年1月に開催されたカスタムカーショー「東京オートサロン2025」で、日産・自動車大学校が出展したカスタムカー「Z Lealia」とは、どのようなクルマだったのでしょうか。

夢のフェアレディZワゴン!? 日産・自動車大学校製作のZリーリア

 日産グループの自動車整備専門学校である日産・自動車大学校は、2025年1月開催の「東京オートサロン2025」で、カスタムカー「Z Lealia(Zリーリア)」を出展しました。

 日産の本格スポーツカーである「フェアレディZ」のワゴンタイプといえる同車ですが、どのような特徴を持つのでしょうか。

日産京都校の学生による「Z Lealia(Zリーリア)」
日産京都校の学生による「Z Lealia(Zリーリア)」

 東京オートサロンに毎年カスタムカーを出展している日産・自動車大学校。車体系課程の学生が、習得した知識や技術を詰め込んだカスタムカーを製作し出展しています。

 2025年の東京オートサロンで出展されたZリーリアも、日産・自動車大学校の京都校 自動車整備・カスタマイズ科4年生(当時)により製作されました。

 6ヵ月の製作期間を経て誕生したZリーリアは、学生の熱い想いが込められたクルマといえます。

 車名のLealia(リーリア)とは、英語の「Lead(率いる)」とラテン語の「Familia(家族)」を組み合わせた造語です。

 ネーミングには、スポーツカー好きでフェアレディZに憧れるお父さんが、家族と一緒にスポーツカーでドライブを楽しめるようにという、学生たちの想いが込められています。

 ベースとなった車両は、日産から販売されていた「ステージア」の2代目(M35型)です。

 ステージアはスポーツセダン「スカイライン」と同じ後輪駆動プラットフォームをもつステーションワゴンで、V型6気筒エンジンを搭載しています。

 ステージアのステーションワゴンならではのスタイルを、スポーツカーである現行フェアレディZ(RZ34型)のようなスポーティなデザインに仕上げるために、様々な工夫が施されたといいます。

 ベース車両にステージアを用いた理由については、当時の取材でこのように話していました。

「これまで先輩たちは、フェアレディZをモチーフにしたカスタムカーをたくさん手掛けてきました。例えばSUVの『ムラーノ』をベースにしたモデルなどです。

 このほか東京オートサロンで公開していたものは、コンパクトカーとかミニバンとか、メジャーなボディタイプが多かったので、今回はあえて日産の現行ラインナップにもないステーションワゴンで作ろうということになりました」

 以上の説明からは、学生のクルマに対する熱い想いが感じられます。

 ボディカラーに採用された「イカヅチカラー」は、フェアレディZ RZ34型の発売当時のイメージカラーです。

 フロントマスクは、RZ34型発表当時、初代フェアレディZ(S30型)からオマージュされたと話題になったヘッドライトやグリルが移植されました。

 当時を知る方からすれば懐かしさの感じられるデザインといえるでしょう。

 製作にあたっては、フェアレディZのデザインを取り入れていますが、ボンネットを閉めた際のキャッチ(ロック部分)の位置が変わらないように工夫が施され、インナーパネルはできるだけ純正から変更せずに、アウターパネルのみ加工しました。

 リアはクオーターやルーフを切断し、日産の主力EV「リーフ」のリアエンドを溶接する大改造。ステージアの外観から一変させています。

 クオーター部分とテールゲートにはリーフの初代・2代目のパーツを使用。

 製作した学生によると、クオーター部分の作業はリアのデザインに大きく影響することから一番大変だったそうです。

 クオーター部分の製作時間は、全体の半分以上を費やしたとのこと。細かな部分も妥協しない学生の想いが感じられるエピソードです。

 リアフェンダーもワイド化されており、RZ34型らしい迫力のあるデザインとなっています。

 ワイド化によりドアとの段差が生じるので、ドアのリア側に厚みを持たせる工夫もされています。

 リアの下半分にはK13型「マーチ NISMO」のバンパーが採用されました。

 下部はディフューザー形状となっていて、流れるようなスタイルとスポーティな雰囲気が両立されました。

 もともとはベージュだったインテリアは、スポーティなブラックへと塗装されています。シートにはイエローとブラックのシートカバーが装着されました。

 東京オートサロン2025での公開当時、ベース車両がステージアだと知ると驚く方もいたそうです。

 学生たちの情熱が、ステージアを見事なスポーツワゴンへと変身させました。

 来年の東京オートサロンでは、学生製作によるさらに魅力的なカスタムカーが出展されるのではないでしょうか。

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Writer: TARA

トヨタ自動車のある愛知県在住。学生時代にクルマやバイクに魅了される。大手オイルメーカーに就職し、自らもモータースポーツに参戦開始。その後は鈴鹿サーキットで勤務しつつ、カートレースやバイクレースを経験。エンジンやサスペンション、タイヤや空力などの本格的な知識を得る。現在はプライベートでさまざまなクルマやバイクに触れながら、兼業ライターとして執筆活動に勤しむ。現在の愛車はトヨタ ヴォクシー/ホンダ N-BOX。

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