ニスモが手掛けた日産「リーフNISMO」、EVの走りにさらなる可能性も
日産の電気自動車「リーフ」に、新たに「ニスモ」(NISMO)というグレードが追加されました。この「リーフ・ニスモ」、使っているモーターとバッテリーはノーマルと全く変わらないものなのですが、走ると全くの別物です。
近年は変わらないTOP5の人気ナンバー
日産の電気自動車「リーフ」に、新たに「ニスモ」(NISMO)というグレードが追加されました。
ニスモは、日産のモータースポーツ活動を始め、モータースポーツ向け自動車部品の設計・製造・販売などを行なう日産の子会社。そしてモータースポーツだけでなくニスモの名前を冠する日産の各モデルの監修なども行なっています。そんなニスモが手がけたリーフが今回の「リーフ・ニスモ」となります。
リーフ・ニスモではまず、様々な専用パーツが与えられるのが特徴です。外装では、前後のバンパーをノーマルとは異なる形状に変更。これは見た目にスポーティさを加えるだけでなく、ノーマル以上に優れた空力特性を実現するための対応です。
リーフ・ニスモはノーマルよりもスポーティな走りを実現するために、このようにバンパーを専用のものに変更することで、走行時にクルマが受ける空気を用いて車体をより地面へ強く押し付け、高速道路を走った時やカーブを曲がった時に、高い安定性を確保しています。
他にも外装ではフロントのグリルやトランクに、ニスモのロゴを与えています。またボディには各所にニスモのカラーである赤を差し色として使うことで、ノーマルとの差別化をはかって一層スポーティな装いを演出しています。
内装もニスモの持つスポーティな世界観を演出するための数々の専用品が与えられています。まずドアトリムやシートなどには、赤いステッチを配してスポーツモデルの典型的な設えを構築しています。加えてハンドルは専用のアルカンターラというスウェード調で手触りの良い人工皮革を巻いて、触感に優れたものとしています。加えて電動シフトゲートやコンビネーションメーター、カーボン調フィニッシャーといった専用装備品を与えて、スポーティな雰囲気を作り上げています。
リーフ・ニスモを走らせると、まずノーマルに比べて力強い加速が印象的です。リーフはもともとノーマルモデルでも、電気モーターで走るがゆえの静かで滑らかで力強い走りが印象的で、これは内燃機関を搭載した従来の自動車には実現できない優れたフィーリングを提供してくれます。それがこのニスモにおいては、さらに胸のすく力強い加速を味あわせてくれるわけです。
また加速や減速に対しての応答が、ノーマルモデルよりも素早くなるように制御の変更が加えられているため、アクセル操作に対して、さらにキビキビとした反応を見せてくれるところもノーマルと違う印象を生みます。
実はこのリーフ・ニスモ、使っているモーターとバッテリーはノーマルと全く変わらないものなのです。