価格209万円! “デカい羽”が特徴のカワサキ「新型スーパースポーツ」 受注生産モデル「Ninja ZX-10R」レース専用車登場
カワサキは、新型「Ninja ZX-10R」のレース専用モデルの受注を2025年11月21日から12月16日までの期間で開始しました。
空力性能を向上した最新モデル
カワサキは、新型「Ninja ZX-10R」のレース専用モデルの受注を2025年11月21日から12月16日までの期間で開始しました。
2004年に「Ninja ZX-9R」の後継としてデビューしたNinja ZX-10Rは、カワサキのNinja ZXシリーズにおけるフラッグシップに位置づけられるスーパースポーツモデルです。スーパーバイク世界選手権(SBK)では7度ものタイトルを獲得した実績を誇ります。

2026年モデルのパワーユニットには、排気量998ccの直列4気筒エンジンを搭載しています。このエンジンは、圧倒的なパワーと扱いやすさを両立させており、サーキット走行での効率を最大限に高めるため、コーナーの全域で理想的なエンジンレスポンスが得られるよう入念なチューニングが施されています。
足回りには、ワールドSBKで開発されたBFF(バランスフリーフロントフォーク)とBFRC lite(バランスフリーリアクッション)ショックを装備し、サーキットに特化したセッティングが施されています。
これにより、前後方向へのスムーズな重量移動が促され、軽快なハンドリングを達成しています。ブレーキシステムには、大型の330mm径のディスクとブレンボ製M50モノブロックキャリパーを搭載し、ラジアルポンプ式マスターシリンダーを組み合わせることで次世代レベルの制動性能を実現しています。
2026年モデルの最大のハイライトは、大型ウイングレットを採用した新しいエアロパッケージです。カワサキのエンジニアは、揚力(ClfA)と抗力(CdA)のトレードオフを慎重に検討してこの新ウイングレットを設計しました。前面面積は増加するものの、ダウンフォースの発生量(揚力抑制効果)を約25%向上させることに成功しています。
この結果、高速域でのダウンフォースが大幅に増え、コーナリング時のフロントフィーリング向上とラップタイムの短縮に寄与します。シャーシジオメトリも新しいウイングレットの効果に合わせて更新されており、後輪のトラクション向上と二次的なコーナリング力の強化が図られています。
この大型ウイングレットは、コンパクトなプロジェクター/リフレクターハイブリッドヘッドライト、再配置されたラムエアインテークと共に2026年モデルの新しいフロントフェイスを構成し、Ninjaファミリーの力強いイメージをより一層強調しています。
また、コックピットには、視認性と先進性を兼ね備えたフルカラーTFTメーターを採用しています。このメーターは、音声コマンド機能を備えたスマートフォン連携にも対応します。
Ninja ZX-10Rレース専用車両のボディカラーは、メタリックマットグラフェンステールグレー×メタリックスパークブラックで、価格(消費税込)は209万円で、2026年3月上旬より順次納車される予定です。
Writer: くるまのニュース編集部
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