トヨタ「新型カローラ」まもなく全面刷新!? 新たな「“4ドア”セダン」はワイド&ローで超スポーティ! 挑戦的な「一文字ライト」採用した「次世代コンセプト」の“狙い”をデザイナーに聞いた!
キャラクターラインを上手く使って
【Q】ディテールについてもうかがわせてください。まずルーフの部分の黒いところがすごく特徴的に見えますね。
【A】これは車両を低重心に見せつつアッパーを軽く見せるためにブラックアウトしました。ただし、リアウインドウ周りにボディーカラーが残っていますので、フローティングしたようなピラーになっているのも新しさの提案のひとつです。
【Q】それからサイドシル上部のキャラクターラインがリアに力をかけているように見せています。この意図はどういうものでしょう。
【A】このラインともに、フロントドアの上のちょうどベルトラインが折れているところから、斜めにタイヤに向かってキャラクターが入っているのです。これらは全てタイヤに向かってリアにトラクションをかけるようなモーションを作っています。
その狙いとともに、このモデルは結構丸くて豊かなドア断面を持っていますので、ベルトラインをそのまま後ろに抜いてしまうとリアフェンダーの張り出しが難しくなってしまうんです。
今回はスタンスをしっかり見せたいということもあり、リアフェンダー上面をスライスして、リアフェンダーの張り出しを見せているんです。これらは、限られた全幅の中でも、張り出しと面の張りなどのドライな変化を狙っています。

【Q】もうひとつ、フロント周りの造形や、横一文字に光るライトなども個性的ですね。
【A】はい、ハンマーヘッドは引き続きやっていますが、それをさらに進化させようと、ヘッドランプのコーナーの部分が、ハーマーヘッドの下で光っています(バンパー両端の縦型の部分)。
今回は縦に機能をレイアウトしましたので、正面から見てワイド感がさらに感じられ、コーナー部分もしっかりと強い塊になるように狙っています。
【Q】トヨタマークの下にあるLEDが細かく散らしているのもあまり見ませんね。
【A】そうですね。ここはアニメーションになっていまして、施錠した時とかウェルカムランプとしてここを光らせることを考えています。
【Q】それにしてもセダンでの挑戦には驚きました。
【A】カローラはいま挑戦できるタイミングなんです。カローラクロスがしっかりと半数以上支えてくれていますから。そうするとセダンは少し冒険してもいいかなと。
ただあくまでもこのモデルはコンセプトですので、いろんなご意見をいただいて、いやこんなカローラはダメだよっていわれるかもしれません。そういう点でも大きなトライです。
カローラというブランドがどう進化していくのか、古臭いイメージを刷新し一気に新しさを手に入れたこのコンセプトモデルが、市場の声をどう受け止められていくのか楽しみです。



































