30万円以下!? トヨタの「高級タマゴ型“ミニバン”」どんなモデル? 2.4リッター「直4」搭載の全長4.8m級モデル「エスティマ」とは
新基準原付のホンダ「Dio 110 Lite」は23万9800円。いっぽう高級ミニバン「エスティマ」も中古なら30万円以下と”原チャリ”とそう大差ない価格で手に入れることができるようです。
高級ミニバンが30万円以下!? “天才タマゴ”の魅力とは
厳しくなった排ガス規制に対応するため、それまでの50ccから125ccへ排気量を拡大する代わりに、最高出力は50ccと同等以下とする「新基準原付」制度が2025年4月からはじまりました。
新基準原付のトップバッターの1モデルとなったホンダのスクーター「Dio 110 Lite」の価格は23万9800円。生活の足となる”原チャリ”も以前と比べるとずいぶん高価になってしまいました。
しかしいっぽう、中古車市場に目を向けると、最終モデルではメーカー希望小売価格が300万円台から400万円台に達していたトヨタの高級ミニバン「エスティマ」が、30万円以下の車両価格で購入できる個体も見られます。
エスティマは、1990年5月に登場したミニバンです。
その独創的なタマゴ型のワンモーションフォルムを特徴とし、「トヨタの天才タマゴ」というキャッチコピーでも知られるスタイリッシュさを追求したデザインは、2019年10月に生産終了を迎えるまで長きにわたって愛されました。
初代はエンジンを床下に斜めに配置したミッドシップレイアウト(MR)を採用していましたが、2代目以降はFF(前輪駆動)レイアウトへ変更され、ガソリン車およびハイブリッド車が設定されました。
2001年には、量販車で世界初となる電気式4輪駆動システム「E-Four」を採用した世界初のハイブリッドミニバン「エスティマハイブリッド」も誕生しています。
最終モデル世代となる3代目(2006年1月発売)は、約13年間にわたって一度もフルモデルチェンジを行わず販売され続けた長寿モデルです。

2016年6月の一部改良時点での新車価格は、約327万円から492万円でした(エスティマ/エスティマハイブリッドを含む)。
そんなエスティマですが、現在の中古車相場を調査すると、車両本体価格が20万から30万円台、支払総額でも30万円前後に収まる個体が散見されます(価格は個体・時期で変動します)。
まさに最新の原付バイクと同等か、それ以下の予算で手に入れることが可能なケースが存在する状況です。
現在の流通状況を詳しく見ていくと、年式の新しいものでは2008年から2009年式で30万円前後の価格帯に入る個体があります。
走行距離のみに着目すると、少ないものでは6万kmから8万km程度といった、年式のわりには良好なコンディションを維持していそうな車両も存在します。
この2008年から2009年式は、3代目の初期から中期にあたるモデルです。
ボディサイズはグレード等により異なりますが、2008年式「2.4X」では全長4795mm×全幅1800mm×全高1730mmと、ラージサイズミニバンに相当する大きさとなり、広大な室内空間を誇ります。
パワートレインには、2.4リッター直列4気筒(2AZ-FE型)のほか、3.5リッターV型6気筒(2GR-FE型)やハイブリッド(AHR20W型)もラインナップされていました。
中古車市場で流通量が多いグレードは、エアロ仕様の「アエラス」系です。なかには、3.5リッターV6を搭載した上級グレード「アエラス G」や、特別仕様車「アエラス G エディション」も散見されます。
3代目エスティマなら、2列目シートのロングスライドなどの利便性や居住性の高さを十分に享受できます。
もちろん、年式相応のメンテナンスは必要となりますが、かつて憧れだった高級ミニバンが、原付バイク並みの予算で手に入るのは中古車ならではの醍醐味です。
広々とした室内とスタイリッシュな外観を持つエスティマは、移動の道具としてだけでなく、週末のレジャーや車中泊の相棒としても、いまだに高いポテンシャルを秘めています。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。
































