ホンダ新型「シビック タイプR SUV」!? 315馬力「VTECエンジン」搭載の「スポーツカー」初公開! オフロードでも楽しい「HRC ラリー XP」米国に登場
ホンダ・レーシングが、SEMAショー2025で「シビック タイプR HRC ラリー XP」を世界初公開しました。F1ドライバーもテストしたというこのマシンは、はたしてどのようなクルマなのでしょうか。
シビックSUV!?
2025年11月5日から11月8日に米国ラスベガスで開催された「SEMAショー2025」において、ホンダが出展した「シビック タイプR HRC ラリー XP」が注目を集めています。

HRCは、30年以上にわたりレースで勝利を重ねてきた専門知識を活かし、ホンダおよびアキュラ車オーナー向けの新しいHRCパフォーマンスパーツ事業を進めています。
「シビック タイプR」は、ホンダのFFスポーツの頂点に立つモデルです。サーキット走行を前提とした空力デザインと高性能シャシーを持ち、パワートレインには強力な2.0リッターVTECターボエンジンを搭載。最高出力は北米仕様で315HP(日本仕様は330PS)、最大トルクは約420N・mを発揮します。
シビック タイプR HRC ラリー XPは、HRCのツーリングカー活動で得た知見や、HART(Honda of America Racing Team)のアキュラ・インテグラ・ラリーカーの経験を活かし、ラリー レディ社と提携して開発されました。
また、F1ドライバーのリアム・ローソン氏がテキサスでのオフロードテストに参加し、その耐久性と走破性を確認したとされています。
シビック タイプR HRC ラリー XPは、米国のラリー競技「ARA(American Rally Association)」の2WDクラス参戦を見据えて製作。公道走行も可能な車両で、ホンダのツーリングカーの伝統とタフなパフォーマンスイノベーションの橋渡しを目指します。
ベースは市販のシビック タイプRですが、HRCのレーシングカタログにある既存パーツを多数採用。
具体的には、キャンバー/キャスタープレート、オイルクーラーキット、インタークーラー、逆冷却フローホース付きラジエーター、クラッチプレートディファレンシャル、サスペンション、TCR(ツーリングカー)用フードベントなどです。
さらに、ラリーホイール対応ブレーキ、シフター、カーボンファイバー製油圧ハンドブレーキ、カスタムエキゾーストといったプロトタイプパーツも披露されます。
ラリーコース対応として、チューブラーサブフレームで支持されたアルミ製スキッドプレート、追加アンダーボディプロテクション、ラリー専用ダンパーも装備。シビックSUVのような雰囲気に仕上がっています。
HRCはこのラリー仕様タイプRを将来の商用レーシングプログラムに向け評価中であり、ラリー参戦の準備は万端としています。
今回のSEMAショーでは、シビック タイプR HRC ラリー XPのほか、HRCのエンジニアが開発した軽量鍛造ホイールやアップグレードサスペンション、エアロパーツなどを装着した合計8台の車両が展示されました。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。
























































