ホンダの「新型“軽ワゴン”」どんな車? めちゃシンプルデザイン&「軽トップレベルの快適性」で遠出もしたくなる!? 新たな“日常使いモデル”「新型N-ONE e:」を徹底検証!
ホンダが2025年9月に発売したばかりの新型軽乗用BEV「N-ONE e:」。果たしてその乗り味はどのようなものなのでしょう。ジャーナリストの山本シンヤ氏が試乗し、レポートします。
ホンダの新型軽「N-ONE e:」どんなクルマ?
ホンダは「2040年に世界での販売の全てをBEV(電気自動車)とFCV(燃料電池車)とする」と発表しています。
まもなく開催の「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」では、次世代BEV「ホンダゼロシリーズ」が公開されますが、直近の日本市場では軽自動車をベースにしたモデルが主となります。
すでに商用の「N-VAN e:」が販売中で、第2弾が今回紹介する「N-ONE e:」です。

ホンダはターゲットユーザーを「日常使いを想定し、40~50代の女性」と想定していますが、要するに自宅で充電ができ、セカンドカーとして日常の生活や通勤に使う「シティコミューター」というわけです。
エクステリアはガソリン車と基本的なデザインは共通ですが、フロント/リアが専用デザインに変更。フロントマスクは出目金感が消え、ツルンとしたシンプルなデザインになっています。
ちなみフロントグリルはN-VAN e:と同じくサスティナブル素材を採用。Hマークの左右に普通/急速(「G」グレードはOP)の充電ポートが設けられています。
リアはガーニッシュレスかつバンパーの位置の変更により、フロント同様にシンプルに仕立てられています。
このいい意味で、“素っけない”のエクステリアには、Gグレードに装着の「鉄チンホイール」がベストマッチかなと思います。
インテリアはインパネ周りが専用デザインになっています。基本的なレイアウトはガソリン車と同じですが、水平基調のよりシンプルなデザインのインパネ、フル液晶メーター、電子シフトなどを装着。
質感などは豪華絢爛な軽スーパーハイト系と比べると劣るものの、チープ感はありません。
上級の「L」グレードはセンターにインフォテイメントディスプレイが装着されますが、Gグレードはオプション設定。この辺りは「スマホで問題ないでしょ?」という割り切り(Bluetoothオーディオは全車標準)です。
ディスプレイレス仕様はイマドキ珍しいので、実際に見ると「モニターレスだと、こんなに目の前がスッキリするのか」とシミジミ…。
床下にバッテリーを搭載していますが、薄型バッテリー採用やシート固定の工夫も相まって、着座位置(リアシートは若干体育座りになる)や使い勝手(ダイブダウンやチップアップ)もガソリン車とほぼ同じです。
パワートレインはN-VAN e:と同じで、最大出力47kW(64ps)/最大トルク162Nmを発揮するモーターに、29.6kWhの薄型リチウムイオンバッテリーを搭載。航続距離はWLTCモードで295kmと、ライバルとなる日産「サクラ」(同180km)を大きく超えています。
さらに急速充電は50kW対応なのも嬉しいポイントですが、ヒートポンプエアコンではないので、冬場の航続距離低下は気になる所。開発者に聞くと「冬場は大容量バッテリーを活かしてカバーします」と語っています。
































