日産の「“軽量”FRスポーツカー」が帰ってくる!? 日産CEOも「復活」に言及! 名車「シルビア復活」は本当にあるのか
生産終了から20年以上を経てもなお、中古車価格が高騰し続ける日産のFRスポーツ「シルビア」。2025年10月に日産のイヴァン エスピノーサCEOが「復活させたい」と発言したことから、再び注目を集めています。
最終型となった7代目「S15」型「シルビア」の魅力とは
かつて販売されていた日産「シルビア」は、誰もが楽しめる軽量FRシャシーの運転感覚を大きな価値とした一台です。
2025年10月、「くるまのニュース」編集部の独自取材に対し、日産のイヴァン エスピノーサCEOが「シルビアを復活させたい」と発言し再び注目を集めています。本当に実現する日は来るのでしょうか。

シルビアの歴史は1965年に始まりますが、真価が広く認められたのは1988年登場の5代目「S13」型からです。
最終型となった7代目「S15」型は1999年1月にデビューし、約177万円からという手頃な価格でコンパクトFRスポーツの集大成を示したモデルでした。
特徴は、3ナンバーだった先代から5ナンバーサイズへと回帰したシャープなデザインにあります。
2リッター直列4気筒エンジンと後輪駆動(FR)の組み合わせ、そして俊敏な特性を持つマルチリンク式リアサスペンションも備えていました。
居住性は限定的でしたが、純粋な運転の楽しさがそれを補って余りある魅力でした。
最終型S15の「スペックR」は、全長4445mm×全幅1695mm×全高1285mmのボディに、最高出力250PSの2リッターターボエンジンを搭載し、6速MTが組み合わせられました。その歴史は、S13型の大ヒットなどを経て、2002年8月に幕を下ろしています。
シルビアの生産が終了した公式な理由は、2002年当時の新たな排出ガス規制への対応が困難だったためです。しかしその背景には、より深刻な要因がいくつも存在しました。
2000年代初頭はミニバンやSUVが主流となり、クーペ需要が激減。国内専売に近かったS15型は、この市場変化の影響を強く受けました。
さらに、厳しくなる衝突安全基準、特に歩行者頭部保護基準への対応も課題でした。シルビアの象徴である低いノーズデザインのままでは、基準を満たすのが困難になりました。
加えて、当時経営危機にあった日産は、投資を「フェアレディZ」と「GT-R」に集中。排ガス規制は引き金でしたが、市場の縮小や安全規制の強化がシルビアの運命を決定づけたといえるでしょう。













































