日産の「“軽量”FRスポーツカー」が帰ってくる!? 日産CEOも「復活」に言及! 名車「シルビア復活」は本当にあるのか
日産のCEOも「最高の軽量スポーツカー」と評価する「シルビア」が復活する可能性とは
現在、シルビアの中古車は全世代を通じて「希少」な状態にあります。特に米国の「25年ルール」による海外輸出が加速し、国内での流通台数は著しく減少しています。
相場は異常な高騰を見せており、S15型はおおむね200万円から600万円超で取引され、中心価格帯は300万円超に達しています。特にターボの「スペックR」の6速MT車は高い人気を誇ります。

中古車市場では、低走行のノーマル車と激しくカスタムされた個体とで価格が二極化しており、前者を見つけるのは極めて困難です。維持のハードルも高く、純正部品の多くは製造廃止となり入手困難ですが、日産の「NISMOヘリテージパーツ」プログラムによって一部の部品が再供給されはじめています。
一方SNS上では、シルビアを再評価する声が後を絶ちません。S15型のシャープな造形は「時代を超越した美しさ」として称賛されています。
また、ドライバーの操作がダイレクトに挙動へ反映される純粋な運転感覚は、現代のクルマにはない「アナログ感」として多くのファンを惹きつけています。
さらに冒頭のイヴァン エスピノーサCEOの談話も、今回復活への期待を加速させました。
しかしシルビア復活の可能性は、現段階において極めて低いといわざるを得ません。
まず現行プラットフォームにコンパクトなFR車に適したものが存在しないことが挙げられます。
また電動化を核とする経営戦略を掲げる以上、新たな内燃機関スポーツカーの開発は時代に逆行するうえ、仮に現代の基準で新たに開発すれば、価格は400万円を超えて「手頃さ」は失われるでしょう。
500万円台のFRスポーツカーであるフェアレディZに加え、新たなFRクーペを投入する余地は乏しいのが現実です。
イヴァン エスピノーサCEOはインタビューのなかで、S15型シルビアを「私たちが作った最高の軽量スポーツカーのひとつだ」と高く評価しています。
しかし一方で、「今日の法規制や衝突安全性能などを考えると、これほど軽量なシャシを持つクルマを作るのは非常に困難です」とも正直に語っていました。
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シルビアは単なる過去の名車ではありません。その価値は「軽量FRを操る純粋な喜び」にあり、だからこそ今なお人々を魅了するのです。
イヴァン エスピノーサCEOは、「復活はいまだ『頭の中のアイデア』に過ぎない」と前置きしつつ、シルビアの価値が若いユーザーも含め、未来の日産ファンを生み出す力のあるブランドだとも語っています。
シルビア復活の可能性は極めて低い状況ですが、それでもCEOの想いが実現する「奇跡」を今から期待して待ちたいところです。













































