レクサスが新型「ES」を日本初公開! 2026年春に導入される「4ドアセダン」がスゴイ! デザイナーが語る「新モデル」の魅力と“美しいプロポーション”の秘密とは
レクサスは2025年10月1日、新型「ES」を日本初公開しました。その公開イベント「SENSES ―五感で感じるLEXUS体験」では、視覚のコンテンツとしてプロジェクトチーフデザイナーの熊井弥彦氏がスケッチを交えながら、デザイン開発の背景を語りました。
セダンのDNAを継承しつつ電動化時代の新しい姿へ
レクサスは2025年10月1日、新型「ES」を日本初公開しました。その公開イベント「SENSES ―五感で感じるLEXUS体験」では、視覚のコンテンツとしてチーフデザイナーの熊井弥彦氏によるスケッチ解説が行われました。
電動化の時代においても「セダンとして最も美しく見えるプロポーション」を追求した新型ESは、どのような思想のもとで誕生したのでしょうか。

レクサスは2025年4月の上海モーターショーで世界初公開した新型「ES」を、同年10月1日に日本で初披露しました。
2026年春に国内導入される予定のこのモデルは、「Experience Elegance and Electrified Sedan」をコンセプトに掲げ、電動化時代の新世代セダンとして全面刷新されています。パワートレインにはHEVとBEVが用意され、マルチパスウェイ戦略のもとで幅広い顧客層に応えるラインナップを展開することが特徴です。
エクステリアは、次世代BEVコンセプト「LF-ZC」から着想を得た「Provocative Simplicity」を反映。流麗なワンモーションシルエットや低く構えたノーズ、リアにかけて絞り込む造形が組み合わさり、セダンとしての存在感と空力性能を両立させています。
フロントには新デザインアイコンとなる「ツインLシグネチャーランプ」を採用し、リアには「リアLシグネチャーランプ」を導入。LEXUSの最新デザイン言語を体現する仕上がりとなっています。
今回の公開イベント「SENSES ―五感で感じるLEXUS体験」では、視覚のコンテンツとしてプロジェクトチーフデザイナーの熊井弥彦氏が登壇。スケッチを交えながら、新型ESの造形に込めた意図や従来モデルからの変化を解説しました。
熊井氏はまず「ESというセダンが持つDNAを大切にした」と語りかけました。従来モデルは低い着座位置や伸びやかなフォルムを特徴としていましたが、新型では床下にバッテリーを搭載することにより、必然的に乗員の足元が高くなり、着座位置も上がるという課題に直面したといいます。
「セダンは背が高くなると成立しにくい。過去にも例はありますが、成功するのは難しい。だからこそどう乗りやすく、美しくまとめるかを徹底的に考えました」と熊井氏。
開発陣はスケッチやモックを何度も繰り返し、セダン本来の魅力である“低く構えた美しさ”を電動化時代の新しいパッケージに融合させていったと説明しました。
その結果「新型ESはエレガントさを深化させつつ、クリーンで心地よい世界観を表現することができた。セダンとして最も美しく見えるプロポーションを追求し、心揺さぶるドライビング体験を予感させる流麗なデザインに仕上がった」と語り、デザインの根幹にある思想を強調しました。

加えて熊井氏は、ボディ全体の塊感をどう扱うかにも注力したといいます。人の着座位置が上がったことで前方の高さが強調されやすくなる課題を、造形の「ズレ」や「流れ」で解消。サイドからリアにかけての立体的な動きによって、背の高さを感じさせないバランスのとれたプロポーションを生み出したと解説しました。
新型ESのボディカラーは、新色「SOU(蒼)」を含む全7色を設定予定。青のハイライトが浮かび上がる独特の色調は、クリーンで先進的な印象を際立たせます。
今回の日本初公開イベントではホワイトとSOUの車両が展示され、それぞれが持つ異なる表情が来場者の注目を集めていました。そのほかのカラーもビジネスからプライベートまで幅広いシーンに調和するように設定され、セダンの普遍的な魅力を新しい表現で彩っています。
熊井氏は最後に「DNAを継承しながら新しい挑戦をすることが私たちの使命でした」と語り、開発チームの姿勢を示しました。電動化の時代にあってもセダンの価値をいかに高めるか、その答えを示したのが新型ESのデザインといえるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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