トヨタの「“箱型”コンパクトカー」がスゴかった! 全長4m以下なのに室内広々&自由にカスタムできる!「bB復活!」と話題になった「カヨイバコ」とは!
前回、2023年に開催された「ジャパンモビリティショー」では、トヨタの「KAYOIBAKO」というコンセプトカーが話題となりました。かつての「bB」の復活を予感させるモデルだったのですが、どのような特徴があるのでしょうか。
「bB復活!」と話題になった「カヨイバコ」とは!
2025年10月30日から11月9日まで、東京ビッグサイトにて「ジャパンモビリティショー2025」の開催が予定されています。
そこで、過去のジャパンモビリティショーで展示されて話題を集めたコンセプトカーのなかかでも、2023年のトヨタブースに展示されていた「KAYOIBAKO(カヨイバコ)」というモデルを振り返ります。

カヨイバコという個性的な車名は、拠点間を行き来しながら部品や製品を安全かつ効率的に運ぶ「通い箱」が由来となっており、適切なサイズでムダがなく箱の中敷を生産現場ごとに変えることで様々なニーズに対応するというコンセプトを車両に落とし込んだもの。
これからのモビリティのあり方を表現した新しいコンパクトスペースモデルとして公開されました。
そのため、ボディはまさに“箱”と言えるスクエアなスタイルで、運転席側が1ドア、助手席側がヒンジドアとピラーレスのスライドドア、そしてハッチゲートという構成。ボディサイズは全長3990mm×全幅1790mm×全高1855mmと、全長4m未満のコンパクトサイズとなっています。
由来の“通い箱”と同じく、車内は使用するユーザーに合わせて様々なニーズに対応できるようになっており、ラストワンマイルの物流課題に対しては、効率的な小口輸送に適したカスタマイズによってスマートな物流の実現に貢献。
また、商品陳列棚を設けた移動販売車へのカスタマイズや、座席を増やして乗り合いバスにするなど、地域ごとの困り事にも寄り添うことができるようになっています。
さらに、プライベートユースではユーザーの趣味嗜好に応じたカスタマイズができるようになっているほか、低くフラットなフロアを活かして車いすを利用する人でも乗り込みやすく、運転席に移動しやすい設計にすることも可能とされていました。
当時の会場では通常のモデルのほか、オフロードタイヤにルーフキャリアなどを備えたワイルドなオーバーランド仕様にカスタマイズした実車が展示されたことに加え、コンセプトCGとして、極限まで低められた車高に大径ホイールをツライチでセットし、夜の街に佇むカスタマイズモデルも登場。
このカスタマイズモデルのフロントグリルには「bB+ CONCEPT」という文字が表示されており、2000年2月に登場した、箱型ボディのコンパクトカー、「bB」を彷彿とさせるものとなっていたことから、ジャパンモビリティショー2023では大いに話題となりました。
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初代bBは、当時としては異例の、東京モーターショーでカスタマイズカーのみを並べる形で発表されたもので、カスタマイズを前提としたモデルとして若いユーザーを中心にスマッシュヒットを記録した車種でした。
カヨイバコも同じく、自由にカスタマイズを楽しんでもらいたいという想いがあったと言えるでしょう。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。



























































