ガソリン満タン後にもうちょっと!「継ぎ足し給油」なぜ“やっちゃダメ”なのか? 「知らなかった…」じゃ済まされない! セルフ式GSでの「危険すぎる行動」とは!
ドライバーが手軽に給油できる「セルフ式ガソリンスタンド」では、安全に利用するために注意すべきことがいくつかあります。どうすればいいのでしょうか。
満タン後の「継ぎ足し給油」なぜ“やっちゃダメ”なのか?
私たちの生活に身近な存在となった「セルフ式ガソリンスタンド」は、ドライバー自身が給油作業を行うため、便利である一方、一歩間違えれば危険を伴います。
安全に利用するためには、いくつかの重要な注意点を理解しておく必要があります。
一体どのようなことなのでしょうか。

まず最も注意すべきは、火気です。
給油中、給油口からは目に見えない「ガソリン蒸気」が発生しています。この蒸気はガソリンと同様に引火性が非常に高く、タバコやライターの火はもちろん、静電気のようなわずかな火花でも爆発的に燃え上がる危険があります。
そのため、給油中の喫煙は絶対にやってはいけません。
また、給油作業を始める前には、必ず給油機に設置されている静電気除去シートに触れ、体に溜まった静電気を逃がすことを習慣にしましょう。
同様の理由で、エンジンの熱や火花が引火の原因となる可能性があるため、給油前にはエンジンを停止させることが鉄則です。
次に、給油ノズルの正しい操作も重要です。
セルフ式の給油機には、タンクが満タンになると自動で給油を停止する「オートストップ機能」が備わっています。
そして、この機能が作動したにもかかわらず、「まだ入るかもしれない」と考えて給油レバーを再度握る「継ぎ足し給油」は、ガソリンの吹きこぼれや逆流を引き起こす大変危険な行為です。
消防庁も禁止を呼びかけており、オートストップが作動したら、そこで給油を完了させましょう。
給油中は、ほんの数分ですが、作業に集中することも大切で、給油ノズルをしっかりと握り続け、途中で手を離してはいけません。
ガソリンは意外と勢いよく流れ込むため、バランスを崩してノズルが外れ、ガソリンをまき散らしてしまう恐れがあります。
スマートフォンを操作しながらの「ながら給油」も、注意散漫になりやすく、思わぬ事故の原因となるため厳禁です。
セルフで給油中に万が一ガソリンがこぼれてしまった場合は、慌てずに対処しましょう。少量であれば備え付けのウエスで拭き取り、ボディやタイヤにまでかかってしまった場合は、塗装へのダメージやシミを防ぐために速やかに水で洗い流します。
もしウエスが汚れていたら、遠慮せずスタッフに声をかけ、新しいものと交換してもらいましょう。
※ ※ ※
セルフ式ガソリンスタンドには安全装置が備わり、資格を持つ従業員が常駐していますが、ガソリンという危険物を扱っているという認識を忘れてはいけません。
安全を守るためには、利用者一人ひとりが基本的なルールを遵守することが不可欠です。
Writer: くるまのニュース編集部
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