289万円から! マツダの「2人乗りスポーツカー」何が凄い? 6速MTで「人馬一体」味わえる!? ロードスターの魅力とは
現行型で4代目を数えるマツダ「ロードスター」は、ソフトトップ(幌)とリトラクタブルハードトップの「RF」を設定しています。現状はどのようなものなのでしょうか。
マツダが世界に誇る名車に「ロードスター」があります。
世界の自動車メーカーにも影響を与えた同モデルですが、現在の状況はどのようなものなのでしょうか。

現行型で4代目を数えるマツダ「ロードスター」は、ソフトトップ(幌)とリトラクタブルハードトップの「RF」を設定しています。
よく知られている「2人乗り小型オープンスポーツカーの生産累計世界一」に加え、「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」が、「最も長く続いている自動車のワンメイクレースシリーズ」としてギネス記録に認定されています。
1950年代から60年代、英国で盛り上がったライトウェイトスポーツの影響を多分に受け、現在にライトウェイトスポーツのみならず文化までも蘇らせた功労者です。
フィアット「バルケッタ」やMG「MGF」など、ロードスターに影響を受けたといわれるモデルも出現。
フィアット「124スパイダー(日本未導入)」とアバルト「124スパイダー」は、ボディサイズやエンジンなどの違いがありましたが、マツダの宇品第1(U1)工場でラインオフされていました。
4代目は2015年8月に発売され、翌年12月に「RF」を発売。度重なる商品改良を受け、2021年12月に一部改良と軽量化にこだわった特別仕様車の「990S」を設定し、話題を集めました。
最近では、2023年10月にマイナーチェンジを受けています。デイタイムランニングランプをはじめとした外観のリフレッシュや8.8インチセンターディスプレイを採用した内装のほか、「スポーツタン」内装とベージュ幌の組み合わせが選べるようになるなど、カラーコーディネイトの面でも新鮮味を与えています。
人馬一体を掲げるロードスターのキモは、ハンドリングにあり、「ASYMMETRIC LIMITED SLIP DIFFERENTIAL(アシンメトリックLSD)」の採用により旋回時などの操縦安定性を向上。さらに、電動パワーステアリングやエンジンフィールの進化も含めて、より心地良い走りに磨きをかけています。
先進安全装備では、新たにアダプティブクルーズコントロールの「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)」を設定(ATは全車速追従機能付)するとともに、後退時検知機能の「スマート・ブレーキ・サポート」を新たに搭載しています。
「東京オートサロン2025」で2025年秋発売とアナウンスされ、話題をさらった2.0Lエンジン車の「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」と「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 12R」の登場も迫っています。
最高出力200PSの2.0Lエンジンを積むスパルタンな後者は、フルバケットシートなどを搭載し、サーキット走行も見据えた200台限定車。ソフトトップは、1.5Lエンジン(RFは2.0L)のみでしたので、モアパワーの声に応えることになります。
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現在のラインナップは、エントリーグレードで1010kgと最軽量の「S」、ACCや「アダプティブ・LED・ヘッドライト」などをオプション設定し、自動防眩ルームミラーやフルオートエアコン、「アシンメトリックLSD(MT車)」、「アドバンストキーレスエントリーシステム」などを標準装備した「S Special Package」を設定。
さらに、レザーシートや交通標識認識システム、ACC、「アダプティブ・LED・ヘッドライト」、「ステンレススカッフプレート」などを備える「S Leather Package」、タン内装と幌などにより上質感を醸し出す「S Leather Package V Selection」、レカロシートの標準化、ブレンボ製ブレーキシステムをオプション設定するレーシーな「RS」、モータースポーツ参戦ベース車の「NR-A」を用意しています。
「RF」は、ベーシックな「S」、「ステンレススカッフプレート」や「Boseサウンドシステム」などを標準装備する「VS」、レカロシートの標準化やオプションでブレンボ製ブレーキシステムに対応する「RS」を揃えています。
それぞれの価格は、ロードスター(ソフトトップ/S・2WD・6速MT)が289万8500円から、ロードスターRF(ハードトップ/S・2WD・6速MT)が379万6100円からです。
Writer: 塚田 勝弘
中古車の広告代理店に数ヵ月勤務した後、自動車雑誌2誌の編集者、モノ系雑誌の編集者を経て、新車やカー用品などのフリーライター/フリーエディターに。軽自動車からミニバン、キャンピングカーまで試乗記や使い勝手などを執筆。現在は最終生産期のマツダ・デミオのMTに乗る。















































