ホンダ渾身の「“4人乗り”スポーツカー」がスゴい! 330馬力の「VTECターボ」×6速MTのみ! FF最速なのに普段使いもできる「シビックタイプR」唯一無二の魅力とは?

ホンダが誇るスポーツカーのひとつが「シビックタイプR」です。長らく受注が停止していましたが、2025年9月4日に一部グレードの注文受付が再開されました。一体どのようなモデルなのでしょうか。

330馬力の「VTECターボ」×6速MTのみ!

 現在、クルマに求められるものは「経済性」「実用性」「環境性能」であることは間違いないのですが、それでも「スポーツカー」は熱狂的な支持を集め、誰もが憧れる存在となっています。

 なかでもホンダ「シビックタイプR」は、世界的に有名なドイツのサーキット「ニュルブルクリンク」でFF最速の記録を樹立する高性能モデルでありながら、渋滞が多い日本でも普段使いすることができます。

ホンダの4人乗りスポーツカー「シビックタイプR」
ホンダの4人乗りスポーツカー「シビックタイプR」

 一時は受注が停止になるほどの事態となっていましたが、2025年9月4日、7か月ぶりに一部グレードの注文受付が再開しました。

 一体どのよう魅力があるのでしょうか。

 シビックタイプRはハッチバックの「シビック」をベースとしたスポーツモデルで、初代モデルは1997年にデビュー。現行型で6代目となりました。

 かつてのシビックはコンパクトなボディでしたが、世代を重ねるごとに大型化しており、それに伴い、現在のシビックタイプRのボディサイズは全長4595mm×全幅1890mm×全高1405mm。さらに、5ドアハッチバックらしくホイールベースは2735mm、車重は1430kgと、立派なミドルクラスとなっています。

 搭載される2リッター直列4気筒VTECターボエンジン(K20C)は、最高出力が330馬力/6500rpm、最大トルクが420Nm/2600-4000rpm。トランスミッションは6速MTのみです。

 ちなみに、初代シビックタイプRは全長4180mm×全幅1695mm×全高1360mmのハッチバックボディに、最高出力185馬力を発揮する1.6リッター直列4気筒VTECエンジン(B16B)を搭載し、車重はわずか1070kgというコンパクトさでした。

 約30年の歴史があるとはいえ、現代のシビックタイプRがいかに大きくなったかがわかるでしょう。

 スペックだけを見ればもっとハイパワーなエンジンを搭載するクルマはありますし、装備がもっと豪華なスポーツカーは数多あります。それでもシビックタイプRが特別な輝きを放つのはなぜなのでしょうか。

 埼玉県でスポーツカーを中心とした販売店を営むN氏は、F1活動も含めてホンダが培ってきたスポーツマインドが凝縮されたモデルであることが、多くのファンを惹きつけるところだと語ります。

「F1での歴史が物語るように、技術的には世界有数のホンダが鍛え上げたエンジン、あらゆる路面状況が盛り込まれたニュルブルクリンクで鍛え上げられた足回りと強固なシャシ、それでいて日常生活でも4ドアセダンとして使える実用性を兼ね備えた、数少ない国産リアルスポーツカーというだけでも、その価値はわかるかと思います。

 最近はトヨタの『GR』ブランドが価値を高めつつありますが、世界的に見ても、これだけ手の込んだコンプリートマシンをこの価格で提供しているメーカーは少ないです」

 今回受注が再開されたのは、内装にブラックパーツをあしらった上級グレードの「レーシングブラックパッケージ」です。

 通常モデルとの違いは、ダッシュボードをはじめとした各所に、ブラックのスエードを基本とした素材があしらわれている点。これは窓ガラスにダッシュボードが反射することを防ぐ効果もあり、より走りに集中できる仕様となっています。

 さらにエアコンアウトレットノブなど細かな部分にまでブラックで統一したほか、専用色のステッチもあしらわれました。

 加えて、ワイヤレス充電や自動防眩ルームミラーが採用されるなど、装備も充実しています。

 レーシングブラックパッケージは受注再開と同時に値上げもおこなわれ、617万9800円(消費税込)と600万円を超える価格となりましたが、この価格で4人が不自由なく乗車でき、ここまで鍛え上げられたスポーツカーはシビックタイプRくらいしかありません。

 実用性が高いクルマが売れている昨今、スタイルや性能を絶妙なバランスで追求したところがシビックタイプRの魅力だと言えるでしょう。

 シビックタイプRは数年後に中古車市場でプレミアが付く可能性は高く、ホンダ渾身の1台を買えるうち手に入れておいても損はしないと思われます。

【画像】超カッコいい! これが「“最新型”シビックタイプR」です!(30枚以上)

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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