茨城「県内“最長”トンネル」まもなく開通! くねくね峠道の“難所”を「ズバッと貫通」 30年越し計画の一大事業「上曽トンネル」27日に供用開始
茨城県桜川市と石岡市が整備を進めてきた「上曽(うわそ)トンネル」が、2025年9月27日15時に供用を開始します。
両市間の交流促進にも期待
茨城県桜川市と石岡市が整備を進めてきた上曽(うわそ)トンネルが、2025年9月27日15時に供用を開始します。
事業箇所は桜川市真壁町山尾から石岡市上曽までで、全体延長は5.58kmです。

桜川市と石岡市を結ぶ上曽トンネルの整備区間は、桜川市側が2.63km、石岡市側が2.95kmという内訳で、桜川市区間においては、1599mがトンネル部分として整備されてきました。
また、道路の幅員については、トンネル部分も取付道路も8.0m/6.5mの規格で計画されています。
現状の上曽峠を通る道路(桜川市真壁町山尾から石岡市上曽までの区間)は、幅が狭く急な勾配があり、カーブも多いため、大型車両のほとんどが迂回ルートを選ばざるを得ない状況です。
加えて、台風時の倒木や冬季の積雪によって通行止めになることも少なくなく、気象条件に左右されやすい交通の難所となっています。
1995年に事業を開始し、今回このトンネルを含む道路整備が完了することにより、地域住民の日常生活における利便性が向上するだけでなく、災害発生時の緊急輸送路としての機能も期待されています。
さらに、両市間の交流が促進され、沿線地域の振興にも貢献することでしょう。
また、この道路整備は茨城県の県南地域と県西地域を結び付け、茨城空港までを東西に連結する重要な軸を形成します。
これにより、県南・県西地域間の連携が強化され、地元の産業発展や物流の効率化、観光振興を支える重要な交通インフラとしての役割を果たすことが見込まれています。
なお、上曽トンネルに伴い、9月20日に開通記念プレイベント「トンネルウォーク」を実施。
イベント当日は、物販や飲食ブースの出店もあるため、楽しみながらトンネル内をじっくりと歩ける貴重な体験を味わうことも可能です。
Writer: くるまのニュース編集部
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