マツダ「“新”スポーツカー」まもなく発売!? ソフトトップに200馬力の2Lエンジン搭載した“フルチューンモデル”がスゴい! ファンも羨む「MSRロードスター」とは!
「オートサロン2025」で発表された、2リッターエンジンを搭載し、専用チューンされたコンプリートカー「マツダスピリットレーシング・ロードスター」が市販化されると話題になっています。同車は何がスゴいのでしょうか。
歴代でもっとも特別な「ロードスター」
マツダが「オートサロン2025」に出展し、さらに市販化されるとの発表もあり、かなり注目が集まった「マツダスピリットレーシング(以下MSR)・ロードスター」。
電動ルーフを搭載したクーペモデルの「ロードスターRF」にのみ搭載されていた2リッターエンジンが、いよいよソフトトップにも搭載されることになりました。
さらに、もっと本気仕様の「MSRロードスター12R(以下、12R)」なるモデルも200台限定で販売されるとあって、激しい争奪戦がはじまりそうな予感がします。
MSRロードスターと12Rは一体何がスゴいのでしょうか。

ロードスターは1989年に初代が誕生してから早35年、昨年は現行の4代目をベースに「35周年記念モデル」も販売されるなど、日本のオープンカーの代名詞と呼べる存在です。
そしてロードスターを語るうえで外せないのが、「人馬一体」というキーワード。時代ごとにモデルは進化しても、所有する喜びと運転する楽しさを両立させる「2シーターオープン」とNAエンジン×FR駆動というパッケージにこだわり続けています。
そんなロードスターも、現在のマツダのアイデンティティである魂動デザインを取り入れた4代目(ND型)が登場したのが2015年。すでに先代(3代目・NC型)で2リッターエンジンを搭載したモデルは存在していましたが、まもなく市販化されるMSRロードスターはよりスペシャルなモデルに仕上がっています。
過去に初代(NA型)を所有し現在は4代目に乗るS氏によると、「ロードスター乗りには、自分好みのカスタムやチューンをするオーナーが多く、ワンメイクレースも人気です。今回はスーパー耐久シリーズ(S耐)にも参戦するMAZDA SPIRIT RACINGのノウハウが詰まったコンプリートマシンが販売されるので、ロードスター乗り界隈で話題になっています」とのことです。
MSRロードスターはメーカー直系レーシングチームのノウハウがぎっしり詰まったスペシャルモデルで、通常のソフトトップとの最大の違いは、2リッターエンジンが搭載されること。さらにラジエータを仕様変更し冷却性も向上させました。
さらに184馬力まで高められたパワーに対応すべく、ブレンボ社製のブレーキを採用することで制動力も確保。ビルシュタイン社製車高調整式ダンパーの搭載や専用チューニングを施したほか、MSR専用のRAYS社製鍛造アルミホイールも採用しています。
これだけではなく、S耐で培われた知見を元に開発された新開発のエアロパーツも装着し、スエードとそっくりの人工皮革アルカンターラをインテリアに使用。つまり、ロードスターオーナーが手を加えたいところをほぼすべてに、しっかり手を加えたコンプリートモデルになっているようです。
そして、さらにスペシャルな200台限定の12Rですが、車名はS耐のゼッケンにちなんでいるとのこと。
MSRロードスターからさらに、専用のカムシャフト、シリンダーヘッド、エキマニなどを採用することで200馬力まで最高出力を高めたほか、専用設計のフルバケットシートやアルミ製タワーバー、切削加工の専用ホイール、12Rを示すデカールなど、フルチューン仕様となっています。
「ロードスター乗りからすれば垂涎の1台です。多くの人が目指すカスタム(チューン)の方向性をまとめた、まさに公道を走るレースカーだと思います。
200馬力以上の最高出力を出せるクルマは数多くありますが、この形とエンジンや排気系まで手が加えられたパワートレイン、専用チューニングが施された足回りなど、今後のカスタムの参考にもなる1台だと思います」(ロードスターオーナーS氏)
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マツダは2025年7月24日に公式Xにて「年内発売予定の2.0Lソフトトップモデルの特別なロードスターをご存じですか?」(一部抜粋)と投稿しており、発売へ向けて着々と準備が進められているようです。
MSRロードスターは500万円台、12Rは700万円台後半となる見込みとされていますが、特に12Rは海外のコレクターも欲しがりそうですし、のちにプレミア価格で取引されることになりそうです。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

























































