タイヤにある「赤と黄色の“●マーク”」の秘密とは? 消えても大丈夫? 実は…安全&快適ドライブの「重要な役割」も! 知ってトクする「便利な活用方法」を解説!
新品のタイヤを取り付ける際、側面に黄色や赤の丸いマークが付いているのですが、これらのマークは、単なる目印ではなく、タイヤの性能を最大限に引き出し、安全なドライブを支えるために欠かせない役割を持っています。一体なにを意味しているのでしょうか。
赤色や黄色の「謎の●マーク」って?
8月は夏の陽気が続き、ドライブが一層楽しくなる季節です。
青空の下、家族や友人と遠出を計画する方も多いこの時期、クルマの状態を整えることは、安心で快適な旅の第一歩となります。
特に、路面と直接接するタイヤは、走行の安全性や乗り心地を左右する重要な部品です。
そんなタイヤには、新品状態の時に側面に黄色や赤の丸いマークが付いているのですが、これらのマークは単なる目印ではなく、タイヤの性能を最大限に引き出し、安全なドライブを支えるために欠かせない役割を持っています。

まず、黄色いマークは「軽点マーク」と呼ばれ、タイヤのなかで最も軽量な部分を示しています。
ホイールには空気を注入するためのバルブがあり、この部分は他の箇所に比べて重くなりがちです。
そこで、軽点マークをバルブの位置に合わせることで、タイヤとホイールの重量バランスを最適に整えることができます。
この調整により、走行中の振動が軽減され、タイヤの偏った摩耗を防ぐ効果があります。
その結果、車両の安定性が向上し、滑らかで快適な走行が可能になります。特に、高速道路での長距離走行では、このバランス調整が運転の快適さに大きく影響します。
一方で赤いマークは「ユニフォミティマーク」と呼ばれ、タイヤの外径が最も大きい部分を示しています。
ホイールには製造上のわずかな誤差により、外径が最も小さい部分が存在します。
このユニフォミティマークをホイールの外径が小さい部分に合わせることで、タイヤの形状を均一に整えることができます。
この調整は、特に高速走行や長時間の運転において、乗り心地の向上や車両の安定性に大きく寄与します。
タイヤの接地圧が均等になることで、ブレーキ性能や操縦性が向上し、安心して運転できる環境が整います。
ただし、これらのマークの表示はタイヤメーカーによって異なります。黄色と赤の両方のマークが付いている場合もあれば、どちらか一方のみ、あるいは両方ともない場合もあります。
そのため、タイヤ交換の際には、整備士にマークの有無や種類を確認してもらうことが大切です。
また、これらのマークは新品のタイヤを取り付ける際に使用されるもので、走行を重ねるうちに摩耗や汚れによって自然に消えてしまいます。
マークが消えたからといって直ちに問題が生じるわけではありませんが、タイヤやホイールは使用によって摩耗や変形が進むため、交換ごとに新たなバランス調整が必要です。
近年では、高精度なタイヤバランス調整機器が普及しており、細やかな調整を通じて車両の走行性能をさらに高めることができます。
これらのマークを適切に活用することは、走行性能の向上だけでなく、安全性の確保にも直結します。
例えば、重量バランスが崩れた状態で走行を続けると、振動による運転手の疲労やタイヤの偏摩耗が進行し、タイヤの寿命が短くなる可能性があります。
また、形状の不均一性が原因で操縦性が低下すると、雨天や急なハンドル操作が必要な場面で、車両の制御が難しくなるリスクも考えられます。
これらの問題を未然に防ぐためにも、タイヤ取り付け時に軽点マークやユニフォミティマークを正しく活用することが重要です。
さらに、タイヤの性能を最大限に発揮させるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
タイヤの空気圧、溝の深さ、摩耗状態をこまめに点検することで、車両の状態を常に最適に保つことができます。
特に、夏の高温時には路面温度の上昇によりタイヤの空気圧が変化しやすいため、定期的なチェックが推奨されます。
整備士と相談しながら、車両の使用環境や運転スタイルに合わせた調整を行うことで、安全性と快適性がさらに向上します。
例えば、頻繁に高速道路を走行する場合や、荷物を多く積載する場合には、タイヤのバランスや形状の均一性が特に重要になります。
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タイヤは車両と路面をつなぐ唯一の部品であり、その状態が走行の安全性や快適さに大きく影響します。
新品のタイヤを取り付ける際には、これらのマークに注目し、整備士と連携して最適な調整を行うことで、夏のドライブがより楽しく、安心なものになるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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