トヨタ「プリウス“クーペ”」!? ド迫力ワイドボディの3ドアワゴン!? 4本出しマフラー&巨大リアウィングも装備の「プリウス」カスタムCGがスゴイ!
ハイブリッドの象徴「プリウス」の流麗な2ドアクーペモデルを描いたレンダリングが公開されています。歴代モデルの歩みと現行5代目の実力を振り返りつつ、この大胆イメージが示す可能性を読み解きます。
スポーティすぎるプリウスクーペ?
プリウスは1997年、世界初の量産ハイブリッドとして登場しました。初代は量産黎明期ながら28.0km/L(10・15モード)の低燃費を実現し、「21世紀に間に合いました」のコピーでも大きな話題を呼びました。
![こんなスポーティなプリウス良すぎる![イメージCG:zephyr_designz]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/08/5d7582c6124fd427a3e657b1247b8300.jpg?v=1754385553)
2003年の2代目は「トライアングルシルエット」と呼ばれるワンモーションフォルムへ進化し、空気抵抗Cd値は0.26を達成しました。
2009年の3代目は38.0km/L(10・15モード)を打ち立て、「ハイブリッド=プリウス」という図式を確立し、国内販売台数で幾度となく首位に立っています。
2015年に登場した4代目は、TNGAプラットフォームを採用し、低重心化と40.8km/L(JC08モード)の低燃費を達成。走りの質感が一段と向上し、ハイブリッド専用車から“総合力の高い日常車”へとイメージを拡大しました。
現行5代目は2023年にデビュー。「Hybrid Reborn」をコンセプトに掲げました。ボディサイズは、全長4600mm×全幅1780mm×全高1420mmです。
パワートレインは、2リッターハイブリッド、1.8リッターハイブリッド、PHEV(プラグインハイブリッド)の3タイプを設定しています。
安全面では、「トヨタセーフティセンス」をはじめとする先進予防安全・運転支援技術を積極的に採用し、スポーティーな足まわりのセッティングによって、経済性・安全性・操縦安定性を高いレベルでバランスよく仕上げられています。
インテリアは水平基調ダッシュに12.3インチモニターを配置し、トップマウントメーターをドライバー正面に集約しました。シート高を28mm下げつつ着座姿勢を最適化し、ステアリング角度をスポーツカー並みに寝かせることで、運転への没入感を高めています。
なんといっても、フロントウインドウからフロントバンパーまで一直線にスラントするくさび形のボディサイドデザインは印象的です。Cd値は0.27で、ルーフ後端に隠したアクティブシャッターグリルが冷却と空力を自動制御します。
そんなプリウスですが、デザイナーのVishnu Suresh氏が「Toyota Prius Shooting Brake 2024 Concept」と名付けた、プリウスのクーペ版のレンダリングを制作し、自身の公式YouTubeチャンネルで公開しています。
そのレンダリングは、プリウスをヨーロッパの伝統的なボディ形式である「シューティングブレーク」へと昇華させた、2ドアクーペワゴンという大胆な提案です。
そのスタイリングは、大きく張り出した前後フェンダーと極端に低い車高が織りなす、ワイド&ローの迫力あるプロポーションが特徴。フロントにはブラックアウトされた大開口バンパー、リアには角型2本出しマフラーとレーシングカーを思わせる大型ディフューザーが装着され、プリウスの持つエコカーのイメージを一変させるアグレッシブな佇まいを完成させています。
また、艶やかなボルドーレッドのボディカラーが、この挑発的ともいえる造形美をより一層引き立てています。
SNSなどでは「プリウスがここまでスタイリッシュになるとは驚き」「HVでも気分が上がる」といった好意的な声が多く寄せられました。一方で「荷室や後席をどう確保するのか気になる」といった実用面への指摘も見られ、評価と課題が並び立っています。
現状、このレンダリングはファンアートであり、市販を示唆する公式情報はありません。ただ、トヨタが純ガソリン車から電動スポーツまでカバー範囲を拡大する中で、スタイリッシュなハイブリッドモデルに対するSNSなどの声を受け止めて、今後のGRパーツやモデリスタのエアロパッケージなどの商品企画に影響を及ぼすかもしれないという期待が持てます。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。









































