ホンダ新「スポーツ“コンパクト”」初公開! ド迫力オバフェン&小さな5ドアボディの「パワフルモデル」? “走る楽しさは失わない”「Super EV」尼国に登場
ホンダがアジア・オセアニア地域で初公開した「Super EV Concept」。英国グッドウッドでの世界初披露に続き、インドネシアGIIASで初お披露目されたその姿と哲学に迫ります。
“走る楽しさは失わない”…ホンダの新提案
2025年7月26日(現地時間)、インドネシア・タンゲランで開幕した「ガイキンド・インドネシア国際オートショー(GIIAS 2025)」で、ホンダは最新の電動コンセプトカー「Super EV Concept(スーパーEVコンセプト)」を、アジア・オセアニア地域で初公開しました。

このモデルは、電動化時代においても“Fun to Drive(走る楽しさ)”というホンダの根幹を体現することを目指して開発された一台です。初披露は2025年7月10日〜13日に英国で開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、実際にヒルクライム走行を披露し、その性能を世界にアピールしました。
今回GIIASで公開されたモデルは、ボディ全体が大胆なグラフィックによるカモフラージュで覆われており、最終デザインやディテールはまだ明かされていません。しかし、コンパクトなボディかつ張り出したオーバーフェンダーから、パフォーマンス志向の設計であることがうかがえます。
Super EV Conceptは「軽量」「コンパクト」「空力性能」をキーワードに開発され、俊敏でレスポンスの良い運動性能を実現することを目的としています。これは、ホンダが長年にわたって蓄積してきた「走りの味」へのこだわりを、EVという新たなパワートレインでも活かす姿勢の表れです。
開発思想の根底には「人を中心に考える」ホンダ独自の設計哲学「マン・マキシマム/メカ・ミニマム」があり、限られたボディサイズの中でも乗員空間を最大限に確保し、メカニズム部分を最小限に抑えることで、快適なキャビンと俊敏な運動性能の両立を目指しています。
インテリアは非公開ですが、ホンダはこのコンセプトカーを「日常でも使える“遊び心あるEV”」と位置づけており、単なるショーモデルではなく、実用性や快適性にも配慮されたパッケージとなっていると見られます。
また、車体を覆うグラフィックには青と緑を基調とした連続的なひし形パターンがあしらわれ、これは「アジアに息づく新鮮なエネルギー」を象徴するとともに、ホンダが目指す“次なるデジタル時代”への姿勢を示しているといいます。
ホンダ・プロスペクト・モーター(インドネシア現地法人)の営業・マーケティング統括責任者ユサック・ビリー氏は、「Super EV Conceptは、効率や環境性能だけでなく、運転する喜びも失わないホンダらしいEVを提案するモデル」とコメント。
さらに「このコンセプトは、今後の量産化も視野に入れたグローバル戦略の一環」だとし、市場投入に向けた開発が進んでいることを示唆しました。
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現地展示では、同モデルが「スペシャルディスプレイ」としてホンダブース(ホール5C)に設置され、インドネシア国内外の来場者の注目を集めました。GIIASはインドネシア最大級のモビリティイベントであり、アジア圏での市場投入を想定した実地テストの一環とも受け取れます。
車両スペックやパワートレインの詳細は今回の発表時点では非公開ですが、グッドウッドでのヒルクライム走行に加え、英国での実証試験もすでに実施されていることから、走行性能には相応の自信があることがうかがえます。
SNSなどでは、「次期S660?」「シティEVの進化版か?」「これはホンダが本気で“走りのEV”を作ろうとしてる証だ」といった推測や期待が広がっており、久々に“スポーツマインド”を前面に押し出したホンダEVとして、好意的な反響が目立ちます。
Super EV Conceptは、まだ市販化が決定しているモデルではないものの、その設計思想やパッケージ、そして公開の順序(欧州→アジア)から、グローバル展開を見据えた実験的プロジェクトであることは明らかです。
電動化の波においても、ホンダは“運転する楽しさ”を決して手放さない…Super EV Conceptは、その信念をEV時代に引き継ぐための重要な一歩として、着実に存在感を高めています。













































