日産新型「エルグランド」登場へ! 1.5Lハイブリッド搭載した“背が高い”高級ミニバンに進化、26年度発売! 約500万円&NISMO新設定で「アルファード」に対抗も!? 次期型どうなる?
日産の高級ミニバン「エルグランド」が4代目へと進化します。ライバルのトヨタ「アルファード」に対抗するべく、どのようなモデルになるのでしょうか。
約500万円&NISMO新設定も!?
「ミニバン」は今でも人気のカテゴリーとなっており、小型/普通乗用車が台頭したものの、新車販売比率は2割にのぼります。
そしてこれから登場するミニバンの新型車として、4代目となる次期型の日産「エルグランド」が注目されます。

初代エルグランドは1997年に発売され、翌年には1か月平均で約4700台を登録する人気車になり、当時のライバル車であるトヨタ「グランビア」を上まわるほど売れ筋となりました。
しかしその後、トヨタはエルグランドに猛烈な対抗意識を燃やし、ライバル車として渾身の初代「アルファード」を開発。プラットフォームを前輪駆動に改め、外観、内装、居住性、走行性能まで大幅に進化させています。
初代アルファードの発売は2002年5月22日と、なんと2代目エルグランドの発表日(5月21日)の翌日に登場。報道発表会には、CMで起用した俳優のジャン・レノ氏を招き、エルグランドに徹底的な差を付けました。
一方、2代目エルグランドは、当時の日産が経営危機に陥っていた事情もあり、後輪駆動の古いプラットフォームを使い続けました。
2010年に登場した3代目エルグランドから前輪駆動になったものの、これも外観やシートアレンジが災いして人気が低迷。2024年における1か月平均登録台数は約120台に留まるのですが、これは1998年のわずか3%となっています。
現行エルグランドは発売から15年を経過していることもあり、日産としては現行モデルで終了する意図もあったでしょう。
しかし最近はライバル車のアルファードが重役の移動に使う社用車としても人気を高める一方で、今の日産には法人向け高級車「プレジデント」や「シーマ」がありません。
ミニバンが海外で販売できる市場環境に変わってきた影響もあり、エルグランドを改めてフルモデルチェンジすることになりました。
日産の販売店では、新型エルグランドについて以下のように述べています。
「現行エルグランドの受注は(2025年)7月3日に停止しました。今では少数の在庫車のみを売っています。
新型モデルの登場は来年(2026年)の7月から8月で、納車の開始は9月から10月だと思います」
そんな新型エルグランドは「現行モデルの5つの反省」に基づいて開発されています。現行モデルの売れ行きが最盛期の3%に留まる理由を見直して、“売れるラージサイズミニバン造り”を目指しました。
■現行モデルの反省その1:フロントマスクのインパクトが弱かった
ライバル車のアルファードと、その姉妹車の「ヴェルファイア」は、先代モデル・現行モデルともに、フロントマスクに厚みを持たせて存在感も強いです。その点でエルグランドのフロントマスクは、スポーティなもののインパクトが弱いと言わざるを得ません。
特に2014年にマイナーチェンジを受ける前は、顔立ちが大人しく、新型車の時点でも売れ行きを増やせませんでした。
そこで新型モデルは、ボンネットを水平基調に改めて、フロントマスクに厚みを持たせることになります。なおかつフロントグリルは、丸みを付けながらも直立させたデザインで、存在感とスポーティ感覚を兼ね備えます。
■現行モデルの反省その2:ルーフが中途半端に低かった
現行エルグランドの全高は1815mmです。アルファードは大半のグレードが1935mmなので、エルグランドは120mm低いです。
ルーフが低いと外観がスポーティに見える半面、前述の大人しいフロントマスクと相まって、存在感が一層乏しくなりました。またミニバンは、車内の広さを外観でも表現する必要がありますが、背が低いと肝心の車内が広く見えなという課題も生じます。
新型モデルは、全高を1900mm前後に高める必要があります。アルファードよりも背が少し低くスポーティ感覚を残しますが、存在感も強まるはずです。


















































