何が… 1キロ続くトラック列に周辺住民が激怒!一斉取り締まり実施も違法駐車がなくならない理由とは? 根本的問題解決は遠い道のりか

「物流の2024年問題」も影響している? どんな問題があるのか?

 さらに、「物流の2024年問題」も影響していると考えられます。

 2024年4月から施行されたトラックドライバーの働き方改革により、労働時間が短縮され、輸送能力が不足する問題を指します。

 この改革により、ドライバーの連続運転時間は原則4時間以内に制限され、定期的な休憩が必要となりました。

 このため、休憩場所を確保する必要性が増し、結果として路上駐車が増えているのです。

 SNS上では、この問題に対しさまざまな意見が寄せられています。

「2024年問題を解決する前に、トラックの待機場所を確保すべき」
「トラックターミナルを整備してほしい」
「夜間は路上駐車を認めるべき」といった声や、
「ドライバーではなく荷主を取り締まるべき」
「荷主に待機スペースの準備を義務づけるべき」

過去の調査ではドライバーの荷待ちが平均2.1時間ということが分かっている(画像:過去に行われたUDトラックスの発表にて)
過去の調査ではドライバーの荷待ちが平均2.1時間ということが分かっている(画像:過去に行われたUDトラックスの発表にて)

 このように、荷主側の責任を指摘する意見も多く見られます。

 現在、トラックドライバーの労働環境は厳しさを増しており、荷待ち時の待機スペース不足が違後を絶たない違法駐車の一因となっています。

 この問題は、取り締まり強化だけでは解決せず、荷主や運送会社、行政など、物流に関わるすべての関係者が協力して対策を講じる必要があるでしょう。

【画像】「えっ…!」 これがトラックの「謎の小部屋」です。画像を見る!(30枚以上)

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Writer: 元警察官はる

2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。

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