2025年7月10日、ホンダはコンパクトカー「フィット」を一部改良し、価格を改定した新モデルを同月11日より発売することを発表しました。

　今回の改良に伴い全グレードで価格が値上がりし、改良内容だけでなく新価格にも注目が集まっています。

　そんなフィットのなかで、最も高価なモデルとは一体どのようなクルマなのでしょうか。

　フィットは2001年6月に発売されたホンダの主力コンパクトカーで、ミニマムなボディながら優れた使い勝手と走行性能を誇り、幅広い世代から支持を集めています。

　現行の4代目モデルは2020年4月に登場し、2022年のマイナーチェンジではパワートレインの改良や人気グレード「RS（アールエス）」の復活により、車愛好家の間で再び話題となりました。

　今回の改良では、特に「CROSSTAR（クロスター）」グレードの内外装を大幅に刷新しました。

　新たにCROSSTAR専用ボディカラーとして、アクティブなライフスタイルに最適な「ボタニカルグリーン・パール」を追加し、「BASIC（ベーシック）」を除く全グレードで初採用となる「シーベッドブルー・パール」も選択可能となりました。

　現在のフィットにはBASIC、「HOME（ホーム）」、RS、CROSSTAR、「LUXE（リュクス）」の5グレードがあり、RSはFF車のみ、その他のグレードはFF車と4WD車が用意されています。

　これらのなかで最上級モデルとしてラインナップしているのが「e：HEV LUXE」の4WD車です。

　ボディサイズは全長3995mm×全幅1695mm×全高1565mm、ホイールベース2530mm。

　ボディカラーは「プレミアムサンライトホワイト・パール」「クリスタルブラック・パール」「スレートグレー・パール」「プレミアムクリスタルレッド・メタリック」「フィヨルドミスト・パール」に加え、新色の「シーベッドブルー・パール」を含む全6色から選択可能です。

　フィットはスタイリッシュな外観と、コンパクトながら広々とした車内空間が特徴です。

　LUXEグレードでは、プラチナ調クロームメッキのフロントバンパーモールディング、ドアロアーガーニッシュ、テールゲートロアーガーニッシュ、16インチアルミホイールなどの専用装備により、高級感と洗練された印象を演出します。

　一方、インテリアは他グレードと同様に5人乗りレイアウトを採用しつつ、本革シート、本革巻きステアリングホイール（ヒーター付き）、本革巻きセレクトレバー、運転席・助手席シートヒーター、ワイヤレス充電機能などを備え、快適で上質な車内空間を実現。

　特に、メーカーオプションの「ライトブラウン」キルティングパーフォレーション本革シートは、標準のブラックシートに比べ車内を明るくし、高級車のような豪華さを醸し出します。

　パワーユニットには1.5リッターエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド車で、WLTCモードで23.5km／Lの優れた燃費性能を達成しています。

　そんなコンパクトボディに豪華な仕様を設えたe：HEV LUXE（4WD）の改定後価格（消費税込）は292万9300円で、質の高いクルマを長く愛用したい方に最適な一台といえるでしょう。